聾学校

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聾学校(ろうがっこう)とは、聴覚障害者(強度の難聴者を含む)に対して、幼稚園小学校中学校または高等学校に準じる教育を施し、あわせてその欠陥を補うために必要な知識技能を授けることを目的とする学校である。日本では学校教育法第71条で定められている。

18世紀半ばにフランスド・レペ手話法の聾学校を、ドイツザムエル・ハイニッケ口話法の聾学校を設立したのを契機として、組織的な聾教育が開始された。日本では明治11年(1878年)に古河太四郎らによって京都盲啞院が設立されたのが聾学校の起源といわれている。現在では学校教育法により、都道府県にその設置義務が課されており、大部分の聾学校は幼稚部・小学部・中学部・高等部の一貫した教育を行なっている。昨今では、隔離された聾教育を改善するため、一般学校や地域社会との交流教育も進められている。

特別支援学校制度となってから、聴覚特別支援学校と改める都道府県が増加しているが、一部の聾者(聴覚障害者)からは、『「聾」という文字にアイデンティティがあり、安易に校名を改めてはいけない。』と反対の意見がある。しかし、改名を強行した都道府県教委もある。

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