竹下亘
竹下 亘(たけした わたる、昭和21年(1946年)11月3日 - 令和3年(2021年)9月17日)は、日本の政治家。衆議院議員(7期)、環境大臣政務官、財務副大臣、復興大臣(第3・4代)、衆議院予算委員長、自由民主党国会対策委員長(第56代)、自民党総務会長(第55代)、自民党組織運動本部長、自民党たばこ議員連盟副会長、日韓議員連盟総務会長、自民党島根県支部連合会会長などを歴任。
来歴[編集]
元内閣総理大臣・竹下登の異母弟で、NHKの記者を経て、昭和60年(1985年)から兄の秘書となる。兄が病気により政界を引退すると、その地盤を引き継いで平成12年(2000年)の衆院選に立候補して初当選し、以後7回連続で当選。
平成26年(2014年)に第2次安倍改造内閣で復興相として入閣し、退任後は衆院予算委員長、自民党国対委員長、党総務会長などを歴任。兄の登が旗揚げしていた経世会に連なる派閥として平成研究会に所属。平成30年(2018年)に額賀福志郎が会長を退いたため、指名を受けて後任になる。だが、平成31年(2019年)1月に自らが食道癌であることを公表して治療に専念すると説明し、11月には派閥の会合に出席して復帰を宣言するも、令和3年(2021年)5月頃から体調不良が続いたため、次期衆院選には立候補せず政界を引退する意向を7月に文書で発表。
令和3年(2021年)9月17日午後9時15分、食道癌のため、東京都世田谷区の自宅で死去。74歳没。
所属団体・議員連盟[編集]
- 自民党たばこ議員連盟(副会長)[1]
- 朝鮮通信使交流議員の会(幹事)
- 北京オリンピックを支援する議員の会(幹事)
- 日韓議員連盟(幹事)
- 日本会議国会議員懇談会[2]
- 神道政治連盟国会議員懇談会[2]
- みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会[2]
- TPP交渉における国益を守り抜く会
- 日本の印章制度・文化を守る議員連盟(顧問, 発起人)[3]
- 地域の農林水産業振興促進議員連盟(会長)[4]
- ボーイスカウト振興国会議員連盟(理事)
家族・親族[編集]
第74代内閣総理大臣の竹下登は22歳離れた異母兄。妻は福田組会長を務めた福田正の二女で、衆議院議員小沢一郎の前妻・和子の妹にあたる[5]。また、竹下登の娘婿であり、衆議院議員金丸信の長男でテレビ山梨社長の金丸康信は義甥、孫である漫画家の影木栄貴、タレントのDAIGOはそれぞれ大姪、大甥にあたる。
- 竹下勇造(父) - 実業家、政治家
- 恕子(母)
- 福田正(岳父) - 実業家
- 武永貞一(伯父) - 実業家、政治家
- 竹下登(異母兄) - 政治家
- 竹下三郎(弟) - 実業家
- 金丸康信(義甥) - 実業家
- 影木栄貴(大姪) - 漫画家
- DAIGO(大甥) - 音楽家
- 北川景子(義姪) - 女優
脚注[編集]
- ↑ “2021年4月号_3面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2021年3月25日) 2021年4月6日閲覧。
- ↑ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
- ↑ 『現代印章 2019年4月号』(ゲンダイ出版)
- ↑ 農業協同組合新聞
- ↑ 検察が聴取?「小沢幹事長の妻」 実は新潟ゼネコンの大株主