法善寺 (長野県麻績村)

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法善寺(ほうぜんじ)とは、長野県東筑摩郡麻績村上町8147に存在する寺院である。宗派曹洞宗山号は仏眼山。

概要[編集]

武田信玄像。

信濃三十三ヶ所の第1番札所として知られる曹洞宗の禅寺だが、創建年代は不明である。ただ、かなり古くから存在していたようで、時の支配者や領民から厚い帰依を受けた。

そして、この寺院は武田信玄ともゆかりが深い。武田信玄が信濃国に勢力を拡大し、越後国長尾景虎との衝突が避けられなくなって川中島の戦いに至るが、天文24年(1555年)に信玄(当時は晴信)は川中島での戦勝を祈願して寺領として3貫文を寄進している。寺宝には、武田信玄が出したといわれる境内禁制の高札もある。

江戸時代になると、第3代征夷大将軍徳川家光慶安4年(1651年)に朱印8石を寄進した。また徳川氏の朱印状9通も寺宝となっている。

寺の広さはおよそ4000平方メートルで、城山の南麓端、老杉が茂りあって四阿屋山を望む景勝の地を占めている。堂宇は本堂、庫裏、山門、観音堂などであり、庭前には「信濃札所第一番 聖観音霊場」と刻まれた大きな自然石の石碑も建立されている。

アクセス[編集]