朴元淳

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朴 元淳(パク・ウォンスン、1956年3月26日 - 2020年7月10日)は、大韓民国弁護士、市民活動家、政治家。ソウル特別市長(2011年10月27日 - 2020年7月10日)。左派市民団体参与連帯所属の人権派弁護士・フェミニストと称され、反日言動や人権重視主張をすることで知られていたが、自分の秘書からセクハラ加害を告発された後に死去した。

来歴[編集]

1980年司法試験に合格し、韓国を代表する市民団体・参与連帯の創設に関与し、汚職政治家を対象とした落選運動などを続けて行動派弁護士と称された。旧日本軍の従軍慰安婦問題では日本政府の対応を批判し、2000年には旧日本軍の性暴力を裁こうと非政府組織NGO)が東京都で開いた女性国際戦犯法廷検事役として参加した。2006年には市民運動の旗振り役として果たした功績が評価され、アジアノーベル賞と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞する。2011年に市長に初当選し、2018年には3選を果たした。2020年の新型コロナウイルス対策では大いに評価を受け、また市政も比較的安定していたので、2022年における次期大統領選挙の有力候補とまで見られるようになる。

しかし2020年7月、朴の元秘書の女性セクハラを受けたとして、朴を7月8日告訴する。警察はこれに対して7月10日に告訴状の受理を認めた。朴は7月9日午前に市長公邸を出てから連絡が取れなくなり、朴の娘から通報を受けた警察が捜索し、その結果として同日午前0時過ぎ(日本時間同じ)、ソウル市の山中で遺体で発見されることになった。警察の調査では自殺と断定され、遺言状も存在しており手書きで「すべての方に申し訳ない」などと書かれていたというが、セクハラ疑惑に関する直接的な謝罪や説明はなかったという。

主な著書[編集]

韓国語[編集]

  • 『韓国の市民運動-プロクルステスの寝床-』当代(2002年)
  • 『村こそ学校』コムドゥンソ(2002年)
  • 『美しい世界の条件』ハンギョレ(2010年)
  • 『オリバーは世界をどのように料理するのか』イマジン(2011年)
  • 『村社会』コムドゥンソ(2002年)他
  • 『世界を変える1千の職業』ムンハクドンネ(2011年)
  • 『美しい価値事典』ウィズダムハウス(2011年)
  • 『村、生態こそ答え』コムドゥンソ(2011年)
出典:ソウル市長プロフィール(ソウル市日本語版ホームページ) 

日本語訳[編集]

  • 『韓国市民運動家のまなざし』(風土社、2003年)

外部リンク[編集]