広島交通大林営業所
広島交通大林営業所(ひろしまこうつうおおばやしえいぎょうしょ)は、広島県広島市安佐北区大林3丁目21-13に所在する、広島交通の営業所である。
概要[編集]
主に安佐北区可部・三入地区から新道(緑井・古市)経由、または深川経由で広島中心市街地を結ぶ路線を受け持つほか、緑井営業所管轄の春日野線、高陽営業所管轄の高陽団地線での運用も担当する。
また、各路線の深夜バスを緑井営業所とともに担当しており、当営業所の路線のほか通常便は勝木営業所が担当する2系統と高陽営業所が担当する1系統を運行している。
配置されている車両は、営業所に併設する車庫(以降、大林車庫と表記する)ならびに桐陽台駐車場を停泊場所としている。
在籍する車両は大型車が一般的であるが、大林営業所については小型車両(三菱ふそう・エアロミディ)も在籍しており、同仕様車については桐原線、南原フィダー線、ひやま線へ用いられる。
大林・桐陽台方面から広島方面行きは、緑井・古市・祇園・横川駅前を経由する便が一般的である中で、一部深川・高陽・牛田方面を経由する広島方面行きも設定されている。この深川経由便の運行担当は深夜バスを含め当営業所のみであり、従って深川経由による勝木・飯室方面行きの系統についても運行されていない。
構内に「大林車庫」バス停を有し、当営業所の運行する大林車庫行きの発着地点となる。
営業所を示すナンバーは「2」(1:勝木、3:緑井、4:安=閉鎖、5:高陽)。
現行路線[編集]
通常便[編集]
大林線
- 広島駅 - <広島バスセンター/八丁堀> - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - <大林車庫/下浜が谷>
- 下浜が谷までの運行便については、行き先方向幕は「大林」と表記される。
桐陽台線
- 広島駅 - <広島バスセンター/八丁堀> - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - 安佐北高校前 - 桐陽台駐車場
南原(なばら)線
- 広島駅 - 広島バスセンター - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 南原ダム口 - 九品寺上 - 南原
- 可部駅前 - 可部上市 - 南原ダム口 - 九品寺上 - 公会堂前(月~金曜日のみ運行)
南原研修センター線
- 広島駅 - 広島バスセンター - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 佐東出張所口(佐東バイパス経由) - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 南原ダム口 - 九品寺上 - (南原研修センター)訓練場前
可部上市線
- 広島駅 - 広島バスセンター - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市(夜の下り1便のみ)
深川・可部線
- 広島駅 - 広島バスセンター - 基町 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - 下岩の上 - 諸木 - <諸木峠/地区センター - 高陽車庫> - 中深川 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - <大林車庫/桐陽台駐車場>
- 案内では「深川・基町経由」として表記される。下り便はバスセンター発着のみ。
- 広島バスセンター - 八丁堀 - 広島駅 - にぎつ - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - 下岩の上 - 諸木 - <諸木峠/地区センター - 高陽車庫> - 中深川 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - <大林車庫/桐陽台駐車場>
- 案内では「深川・にぎつ経由」として表記される。
高陽団地線
- 桐陽台駐車場 - 町屋記念碑前 - 可部上市 - 可部駅前 - 広島文教女子大前 - 中深川 - 高陽車庫 - 養護学校前 - 高陽東高校前 - 近隣センター - 地区センター - 高陽車庫(平日・土曜と日祝の登校日の朝のみ運行)
- 大林車庫 - 町屋記念碑前 - 可部上市 - 可部駅前 - 広島文教女子大前 - 中深川 - 高陽車庫 - 養護学校前 - 高陽東高校前 - 近隣センター - 地区センター - 高陽車庫(土曜の朝の上りのみ運行)
- 行き先方向幕では「高陽C・A団地」と表記される。
桐原(とげ)・上原線
- 桐原 - 可部上市 - 可部駅前 - 広島文教女子大前 - 安佐市民病院 - 武田学園前 - 上原
- 桐原 - 可部駅前間のみでの運行する便が存在する。
市川桧山(ひやま)線
- 大林車庫 - 登尾口 - 草田 - 白木分れ - 市川桧山
- 桐陽台 - 安佐北高校前 - 町屋 - 洞庭 - 登尾口 - 草田 - 白木分れ - 市川桧山(平日・土曜日のみ運行)
- 登尾口から市川桧山の間にかけてはフリー乗降が可能。
急行便[編集]
桐陽台線
- 広島駅 - 広島バスセンター ╴新白島駅- 大芝町(上りのみ停車) - 祇園大橋北(上りのみ停車)<ノンストップ> - 緑井天満屋前(佐東バイパス経由) - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - 安佐北高校前 - 桐陽台駐車場
- 上り便広島駅行き2本、下り便バスセンター発で3本設定。
- 祇園大橋北、大芝町については広島駅方面のみ停車。緑井天満屋前からは佐東バイパス経由の各停。
深夜便[編集]
大林線
- 広島駅 - 紙屋町 - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - 大林車庫
桐陽台線
- 広島駅 - 紙屋町 - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - 安佐北高校前 - 桐陽台駐車場
七軒茶屋線
- 広島駅 - 八丁堀 - 広島バスセンター - 横川駅前 - 大宮 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋
- こちらの深夜便については、大宮での乗降が可能となる。
可部上市線
- 可部上市 - 可部駅前 - 広島文教女子大前 - 七軒茶屋 - 中緑井 - 古市小学校前 - 下古市 - 祇園出張所前 - 横川駅前 - 紙屋町 - 八丁堀 - 広島駅
- 上りのみ2本運行でうち1本を担当(残り1本は緑井営業所による運行)。
先述の通り勝木営業所の2系統の深夜便も大林営業所が担当している。
勝木線
- 広島駅 - 八丁堀 - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 虹山団地下 - 勝木
勝木台線
- 広島駅 - 八丁堀 - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 虹山団地下 - 上勝木 - 勝木台上
同様に高陽営業所の1系統の深夜便についても担当している。
深川・可部線
- 広島バスセンター - 広島駅 - 牛田新町一丁目 - 不動院 - 中小田 - 上小田 - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - 大林車庫
廃止路線[編集]
南原峡線
- 広島駅 - 広島バスセンター - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 佐東出張所口(佐東バイパス経由) - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 南原ダム口 - 九品寺上 - (南原研修センター)訓練場前 - 南原峡
桐陽台・南原研修センター線
- 桐陽台駐車場 - 町屋記念碑前 - 南原ダム口 - 九品寺上 - 南原
桐原(とげ)線
- 広島駅 - <広島バスセンター/紙屋町> - 横川駅前 - 祇園出張所前 - 下古市 - 古市小学校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 桐原
矢口駅前・可部上市線
- 矢口駅前 - 矢口中 - 下岩の上 - 諸木 - 諸木峠 - 中深川 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市
びしゃもん台・桐陽台線
- 駐車場前(現:毘沙門台駐車場) - 安古市高校前 - 中緑井 - 七軒茶屋 - 広島文教女子大前 - 可部駅前 - 可部上市 - 町屋記念碑前 - 安佐北高校前 - 桐陽台駐車場
所属車両[編集]
広島交通全体の車両の傾向については広島交通#車両を参照。
大型バス[編集]
- 所属する自社発注車は旧:日産ディーゼル製シャシーに西日本車体工業のボディが過半数以上を占めている。
- 1989年から1995年にかけては日産ディーゼル製シャーシに富士重工ボディも並行して購入されているため、富士重工ボディ車も所属している。
- 三菱ふそう製シャシーに西日本車体工業の車両も時折に購入されているため、当該営業所にも数台が在籍する。
- ホイールベースは基本的に長尺若しくは標準尺が配置されるが、近年購入されている中古車両の一部では大型短尺車も存在している。しかし、運用上の区別はない。
- 交通バリアフリー法に対応したワンステップバスは以前まで緑井・高陽両営業所にシフトしており、2012年に大林営業所に初めてワンステップバスの新車が導入されるまでは、バリアフリー対応車は無所属の状態が続いていた。車種は三菱ふそう・エアロスターが選択され、ならびにオートマチック車とどちらの仕様も同社で初めてとなった。それに並行するように勝木営業所へいすゞ・エルガのワンステップバスが1台導入され、これに従って全営業所に交通バリアフリー法に対応した車両が配属されたこととなった。
- 2013年にはいすゞ・エルガのワンステップバスの新車が1台導入された(855-32号)。また、並行するように勝木営業所には三菱ふそう・エアロスターのワンステップバスの新車が1台導入されおり、前年とは逆の配置となっている。
- 中古車両について
- 在籍する大型車のうち、自社発注車のほか大手事業者からの中古車も在籍しており、仕様については全車両ツーステップバスで統一されている。しかし、内装の手直し(座席を広交純正タイプに交換など)は施されているため、快適性を損なわないように配慮がなされている。
- 中古車両については日産ディーゼル製シャーシに富士重工ボディでほぼ統一されている。しかし、元神奈川中央交通の中古車両の1台についてはいすゞ・富士7E装架の車体となっている(844-92号)。これは、前項にもあるようにいすゞ製の新車が同社に導入されたことに影響している。
中型バス[編集]
- 日産・スペースランナーの1台が桐原線用の予備車として配置されている。
- かつてこの車両は緑井営業所に所属し、広島経済大学特定輸送バス(スクールバス)として用いられていた。
小型バス[編集]
- 広島交通ではこの営業所のみ三菱ふそう・エアロミディが2台配置され、ひやま線・桐原線・南原線(可部駅前~公会堂前)に専属で用いられる。ワンステップであるが車椅子には対応していない。広島市街に出る路線は受け持たない。
備考[編集]
PASPYの対応[編集]
2008年1月26日よりPASPYの使用が開始された。
共通定期券について[編集]
広島電鉄と共通定期券の発行を行っており、一部のバス(広島駅・広島バスセンターから国道54号線を経由するバスの大半)で利用可能。 利用できるバスは、前面に「共通」と書かれたマグネットステッカーを掲示している。