島崎氏
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島崎氏（しまざきし）とは、日本の氏族で武家である。木曽島崎氏出身の小説家・島崎藤村で著名である。
概要[編集]
常陸島崎氏[編集]
常陸国行方郡島崎郷（茨城県行方郡牛堀町、現在の潮来市）を発祥とする。桓武平氏の流れを汲む大掾氏の一族で、行方景幹の次男・高幹の時代に島崎城主となって島崎氏と改姓したのが起源といわれる。行方郡を支配して勢力を振るったが、天正19年（1591年）に儀幹が佐竹義宣により謀殺されたため、滅亡した[1]。
旗本の島崎氏[編集]
桓武平氏の惟将流の流れを汲むとされ、当初は後北条氏に仕えた。後北条氏の滅亡後は徳川氏に仕え、江戸時代には徳川御三家の紀州藩士となったが、忠政の時に旗本となった[1]。
木曽島崎氏[編集]
信濃国の中山道の主要宿駅である妻籠宿や馬籠宿（長野県木曽郡山口村、現在の中津川市）の本陣を務めた一族で、桓武平氏の流れを汲む三浦氏の末裔といわれる。戦国時代の永正10年（1513年）に木曽氏に仕えた。江戸時代には江戸幕府の支配下にあり、幕末には馬籠宿島崎家の正樹が本陣に庄屋に問屋まで兼ねるという地元の実力者に成長しており、さらに私塾を開いて子弟の教育にも当たっていた[1]。
この正樹の子が、小説家で著名な藤村（春樹）である。兄の広助も、木曽御料林引き戻し運動の総代として活躍したことで知られている[1]。