小森良夫
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小森 良夫(こもり よしお、1926年1月27日 - 2008年1月4日)は、国際労働運動研究者[1]。日本共産党中央委員会顧問[2]。詩人の小森香子は妻。国文学者の小森陽一は息子、美術家の小森まどかは娘。
経歴[編集]
中国・大連市生まれ。陶芸家の小森忍の5人目の子ども(長男)。1928年愛知県東春日井郡守山町(現・名古屋市守山区)に引っ越す。名古屋市山口尋常小学校、愛知県立第一中学校、旧制第三高等学校を経て、1945年東京帝国大学法学部政治学科に入学。1948年日本共産党に入党。全国労働組合連絡協議会(全労連)国際部に入る。1950年東京大学法学部卒業[1]。1951年相本香子(詩人の小森香子)と結婚[3]。1952年労働者調査協議会勤務。のち事務局長代理。1956年世界労働組合連盟(世界労連)日本出版協会勤務。世界労連機関誌日本語版『世界労働組合運動』の編集に従事。1961年世界労連本部政治スタッフ日本代表となり、チェコスロバキアのプラハに赴任。1965年帰国、『労働・農民運動』編集部。1973年の第12回日本共産党大会で准中央委員に選出。1977年の第14回日本共産党大会で中央委員に選出。労働局次長、赤旗編集局次長、知識人局次長などを歴任[1]。1984年原水爆禁止日本協議会(日本原水協)理事、日本共産党平和問題対策委員会責任者、書記局員[4]。1990年の第19回日本共産党大会で中央委員会顧問。ジャパン・プレス・サービス社長、労働運動総合研究所(労働総研)会員[1]。
経済同友会終身幹事の品川正治は友人で、三高の1年先輩、東大の1年後輩。小森の遺著に序文を執筆している[5]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『「ルールなき資本主義」との闘争――世界労働運動の歴史と課題』(新日本出版社、2003年)
- 『市民はいかにして戦争に動員されるか――戦争史の底辺を歩んで』(新日本出版社、2008年)
共著[編集]
- 『戦後世界の政治と経済 15 現代資本主義と労働運動』(小林勇、中尾俊彦共著、三一書房、1959年)
訳書[編集]
- フランス労働総同盟『ドゴール体制下の労働運動と五月ゼネスト――国家独占資本主義下の政治闘争と経済闘争』(中林賢二郎、井出洋、坂本満枝共編訳、労働旬報社、1969年)
分担執筆[編集]
- 堀江正規編『労働組合運動の理論 2 賃金闘争』(大月書店、1969年)
- 堀江正規編『労働組合運動の理論 5 労働者階級の組織化』(大月書店、1970年)
- 労働運動史研究会編『労働運動史研究 51号 国際労働運動の歴史と現状』(労働旬報社、1970年)
- 「現代の労働組合運動」編集委員会編『現代の労働組合運動 第1集 世界資本主義の大破綻と高揚する労働組合運動』(大月書店、1971年)
- 日本共産党中央委員会編『社会主義協会向坂派批判』(日本共産党中央委員会出版局、1974年)
出典[編集]
関連文献[編集]
- 柳瀬宣久編著『鮮烈なる体験――出版の自由と日本共産党』(日中出版、1985年)