大連市
大連市は、中国遼寧省の都市であり、その都市を含む自治体(日本で言う都道府県相当の副省級市)である。
概要[編集]
中国遼寧省南部、遼東半島の先端付近にある都市。現在、遼寧省で省都瀋陽に次ぐ第二の都市となっている。
大連の市街地は中山区など4つの区になっており、自治体としての大連市は12,574km2の広大な領域である。
地理[編集]
遼東半島の先端東寄りに位置する。
気候[編集]
亜寒帯冬季少雨気候(Dwa)に属する。夏は仙台並の気温だが、冬の寒さは札幌レベルまでさむくなる。
歴史[編集]
概ね紀元前2世紀頃より漢、後に魏の支配下にあり、五胡十六国の時代を経て5-7世紀は高句麗領となった。その後再び漢民族が進出し、8-9世紀は唐の支配を受けるも、10世紀から14世紀までは遼、金、モンゴル帝国、元と満州・モンゴルの領土となった。15世紀以降は、中国本土と同じ国となる時代が続く。
大連の町が建設されたのは清朝末期である。その後日清戦争後の下関条約で日本に割譲されることとなったが、三国干渉により手放した後にロシアの租借地となった。日露戦争以降周辺一帯が日本の租借地となり、関東州と呼ばれた。
大連は、35km西方の旅順とともに軍事戦略上の要地であり、それぞれの時代で急速に都市が拡大した。満州国成立後は、形式上、日本が満州国(日本の影響が強かった)から租借していることになった。
第二次世界大戦で日本が敗北し、中華民国が租借を回収、その後、中華人民共和国領となった。
1951年旅順などを合併し、旅大市となったが、1981年に市名を大連に戻して現在に至る。
交通[編集]
空港[編集]
市の中心から北西へ10kmの所に大連空港がある。中国の国内便メインだが、韓国や日本への直行便もある。
鉄道[編集]
都心部に大連駅が、都心から15km北に大連北駅があり、どちらの駅からも哈大旅客専用線の高速列車が利用可能である。どちらの駅から発車するかは列車により異なる。なお、都心から離れた大連北駅の方が規模が大きい。
市内では地下鉄・郊外電車も計7路線が運行している。