尊富士弥輝也

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尊富士 弥輝也(たけるふじ みきや、1999年4月9日 - )は、青森県五所川原市出身の大相撲力士

プロフィール[編集]

経歴[編集]

小5からつがる市の相撲クラブに所属し、中高でつがる市立木造中学校鳥取城北高等学校相撲留学日本大学法学部政治経済学講座に進学して日大相撲部に入部。大学同期に輝鵬がいる。全国学生選手権団体優勝するも決勝戦で右膝を負傷。翌年も全国学生選手権団体優勝などしたのち、2022年に卒業。

伊勢ヶ濱部屋入門から十両時代[編集]

少年相撲で縁のあった伊勢ヶ濱部屋に入門し、2022年9月場所前相撲で初土俵。入門にあたっては同部屋の照ノ富士春雄の存在の影響もあるという。なお、新弟子検査は23歳未満が原則であるが、23歳の尊富士は相撲の実績があることで25歳未満まで新弟子検査が受けられる年齢制限緩和措置の対象となった。

2022年11月場所は7戦全勝で序ノ口優勝。2023年1月場所は7戦全勝で序二段優勝。三段目となって迎えた2023年3月場所で東俊隆に敗れるまでデビューから17連勝となり、3月場所は6勝1敗となる。2023年5月場所からは幕下となり、2023年11月場所で西幕下筆頭の地位となり6勝1敗で終えて、2024年1月場所で新十両昇進となる。

2024年1月場所は13勝2敗で十両優勝。十両1場所で翌場所の新入幕を果たす。9場所での新入幕は年6場所制の1958年以降のとしては史上最速タイとなった(幕下付け出しを除く)[1]

新入幕〜十両陥落[編集]

新入幕となった令和六年大相撲春場所は初日から快進撃を続け、11日目に大関琴ノ若に勝って、新入幕の初日からの最長連勝記録11とする。新入幕からの連勝記録としては1場所15日制が定着した1949年5月場所以降、1960年1月場所の大鵬の11連勝と並ぶ歴代1位の記録となる[2]。また、新入幕力士が大関を破るのは2014年秋場所の逸ノ城以来10年ぶり史上8人目[3]

千秋楽に豪ノ山に勝ち、1914年両國以来110年ぶりの新入幕優勝[注 1]となり、前述の両國に続き十両優勝翌場所の幕内最高優勝の記録も作った。また、大銀杏を結えない力士の優勝は初となった[4]

史上最速の所要10場所での優勝となり、優勝までの記録としては貴花田と朝青龍の24場所を大幅更新[5]。幕尻優勝は、2000年の貴闘力、2020年の徳勝龍、2020年7月場所の照ノ富士以来4人目となる[6]

青森県出身力士としては、1997年11月場所の貴ノ浪以来約27年ぶり11人目で38度目の優勝。鳥取城北高出身の力士としては琴光喜、照ノ富士、逸ノ城に続いて4人目。伊勢ケ浜部屋の力士としては2024年初場所の照ノ富士と連続で23度目。学生出身力士としての優勝は山錦、輪島、朝潮、出島、武双山、琴光喜、御嶽海朝乃山、徳勝龍、正代若隆景と12人目。日本大学出身力士としては輪島、琴光喜に続いて3人目となった。

殊勲賞、敢闘賞、技能賞の三賞も同時に受賞し、同一場所での三賞同時受賞は2000年11月場所の琴光喜以来の24年ぶりであり、史上6人目[7]。初土俵から所要10場所での三賞受賞は初代若乃花の9場所に次ぎ、史上2位の速さ(幕下付け出しを除く)。新入幕での三賞同時受賞は、1973年9月場所の大錦以来の2人目の快挙[8]

また、北の富士陸奥嵐逸ノ城に続いて、新入幕13勝を挙げた。

2024年5月場所は、東前頭6枚目に昇進したが、前場所14日目で痛めた右の膝が完治せず休場し、2場所で十両に陥落、7月場所も2日だけ出場し休場した。
十両西11枚目で迎えた同年9月場所は初日から9日目まで連勝するなど好調で、2度目の十両優勝を遂げ、関取になってからの皆勤場所は全て十両もしくは幕内で優勝するという快記録を達成した。
同年11月場所に再入幕。皆勤4場所目も快挙とはいかなかったが、それでも10勝した。

成績[編集]

  • 幕内最高優勝:1回(2024年3月場所)
  • 十両優勝:2回(2024年1月場所、同年9月場所)
  • 序二段優勝:1回(2023年1月場所)
  • 序ノ口優勝:1回(2022年11月場所)
年数 一月場所 三月場所 五月場所 七月場所 九月場所 十一月場所
2022年 (前相撲) 西序ノ口15枚目
優勝
7–0
2023年 東序二段11枚目
優勝
7–0
西三段目19枚目
6–1
東幕下41枚目
6–1
東幕下17枚目
6–1
東幕下6枚目
5–2
西幕下筆頭
6–1
2024年 東十両10枚目
優勝
13–2
東前頭17枚目
13–2
優勝
殊敢技
東前頭6枚目
休場
東十両2枚目
2-1–12休
西十両11枚目
優勝
13–2

脚注[編集]

  1. 新入幕力士の幕内最高成績は10戦全勝の千代の山以来、79年ぶり。但し、千代の山は優勝決定戦が無い時代の番付下位の優勝同点だったため、賜杯を逃した。
出典

外部リンク[編集]