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夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会
夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会(ふうふべっせいにはんたいしかぞくのきずなをまもるこくみんいいんかい)は、夫婦別姓法案の反対運動を展開する団体。日本会議のフロント組織だとされる[1]。
1995-96年[編集]
日本会議公式サイトの「国民運動の歩み」によると、1995年12月に「家族の絆を守り夫婦別姓に反対する国民委員会」(渡部昇一代表ら)を設立した(日本会議は1997年に「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が統合して設立された)[2]。
朝日新聞の藤生明によると、法制審議会が民法改正案の要綱を出した1996年に「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」が結成された[3]。
特定非営利活動法人mネット・民法改正情報ネットワークによると、1996年3月1日に「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」が設立された[4]。
呼びかけ人には市田ひろみ[5]、伊藤哲夫、高橋史朗、百地章[3]らが名を連ねた。
2010年[編集]
2010年3月20日に東京ビッグサイトで「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民大会」が開催され、「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」が正式に発足した。呼びかけ人は市田ひろみ(服飾評論家)、小野田町枝(日本女性の会会長)、桂由美(ブライダルデザイナー)、工藤美代子(作家)、櫻井よしこ(ジャーナリスト)、長谷川三千子(埼玉大学教授)ら[6]。同大会で亀井静香(国民新党代表・金融郵政改革担当大臣)、吉田公一(民主党衆議院議員)、下村博文(自民党衆議院議員)、平沼赳夫(国益と国民の生活を守る会代表・日本会議国会議員懇談会会長)、木村治美((財)親学推進協会会長・共立女子大学教授)が登壇した[7]。
関連文献[編集]
- 夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会編『日本の家庭・家族の価値――倫理・信頼の最後の"とりで"を守る』(パンフレットA5版28頁)[8][9]
- 日本の教育を考える母親の会、夫婦別姓に反対する女性フォーラム編『ちょっとまって!夫婦別姓――家族が「元気の素」になる』(日本教育新聞社出版局、1997年) - 日本青年協議会の機関誌『祖国と青年』に掲載された書評において、申込先が「夫婦別姓に反対し家族の絆を守る国民委員会」となっている[10]。著書は長谷川三千子、市田ひろみ、高橋史朗、木村治美。
出典[編集]
- ↑ 俵義文『日本会議の野望――極右組織が目論む「この国のかたち」』花伝社、発売:共栄書房、2018年、資料1
- ↑ 国民運動の歩み 日本会議
- ↑ 以下の位置に戻る: a b 日本会議、夫婦別姓に反対 「タテの流れから遮断」 朝日新聞、2016年6月19日
- ↑ 法制審答申以降の選択的夫婦別氏をめぐる主な動き 特定非営利活動法人mネット・民法改正情報ネットワーク
- ↑ 市田ひろみ「家族の絆を破壊する夫婦別姓大反対――女性の幸せと子供たちのために」『祖国と青年』第28巻第1号(通巻220号)、1997年1月
- ↑ [夫婦別姓問題] 夫婦別姓に反対する国民大会 (概要・運動方針) 日本会議、2010年3月20日
- ↑ [夫婦別姓問題] 夫婦別姓に反対する国民大会 (登壇者の発言) 日本会議、2010年3月20日
- ↑ 工藤千代子「[祖青]読書室 夫婦別姓問題を考える」『祖国と青年』第27巻第12号(通巻219号)、1996年12月
- ↑ 『祖国と青年』第28巻第2号(通巻221号)、1997年2月、7頁の広告
- ↑ 中澤美津子「[祖青]読書室」『祖国と青年』第28巻第6号(通巻225号)、1997年6月