大峯山寺

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大峯山寺
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所在地奈良県吉野郡天川村洞川(大峯山頂)
山号一乗菩提峰
宗派修験道
本尊金剛蔵王権現
創建年伝・白鳳年間(7世紀末)
開基伝・役小角
札所等役行者霊蹟

大峯山寺(おおみねさんじ)は、奈良県吉野郡天川村にある修験道の寺院である。役行者霊蹟札所

概要[編集]

大峰山寺とも書かれる。標高1720メートルの大峰山の山頂にある寺院で、天武天皇元年(672年)に役行者が苦行の後、金剛蔵王大権現を感得して蔵王堂を建立したのに始まるといわれる修験道の中心的な道場である。奈良時代天平年間(729年から749年)に行基が山下に蔵王堂を建て、これが現在の金剛山寺となっている。

本堂は天平年間に行基が大改修し、昌泰年間(898年から901年)に再建されたが、天文年間(1532年から1555年)に吉野山麓の一向宗本善寺と争った際に36も数えた寺坊はほとんど焼失して衰退した。現在の本堂は江戸時代中期の元禄4年(1691年)に建立されたもので、その際に拡張も行なわれて建立から12年後に現在の規模になったという。この本堂は大建築で、内陣に本尊の蔵王権現と役行者を祀っている。高山に建てられた稀有の遺構であり、数少ない修験道の遺構として価値は高く、国の重要文化財に指定されている。

そのほか、天慶7年(944年)の銘がある梵鐘、山頂の経塚からの出土品43点が大和金峯山山頂出土品として、国の重要文化財に指定されている。昭和59年(1984年)には純金製菩薩坐像、阿弥陀如来坐像を含むおよそ1000点の遺物が出土している。

修験道の中心道場だけあり、この近くには油こぼし、鐘掛岩、胎内くぐりなどの行場がある。

アクセス[編集]