大学専門部
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大学専門部(だいがくせんもんぶ)は、旧学制で大学に附設された専門学校課程。
概要[編集]
現在で言えば、大学短期大学部に相当する教育組織。
大学令公布で、専門学校令に依る私立の大学部は、学士号の取れる大学に昇格した一方、大学卒業は概ね23歳を超えるため、早くて20歳で卒業する専門学校に対する民間法人のニーズは高く、大学令公布前の課程も「専門部」の名称で残し、学生充足の足しにした。なお、官公立大学の専門部[注 1]や女子学生入学を許可した専門部は少なかった。
学部増設が抑制されていた大学と比べ、学科の増設も緩やかだったため、中等教育教員養成のための高等師範部が設置されたり、日中戦争後の技術者や医者のニーズ急増に応じて、専門部医学科や専門部工科が多くの大学専門部で増設された。
戦後の学制改革で専門学校制度共々廃止され、多くは大学の学部・学科拡大に充てられた。
短期大学部に転換した学校[注 2]は少なく、僅かに転換した学校も1960年代に多くで短期大学部を閉校した。