土佐中村藩
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土佐中村藩(とさなかむらはん)とは、江戸時代前期と中期に土佐国に存在した藩である。藩主家は外様大名の山内氏。藩庁は中村城、のち土佐中村陣屋。土佐藩の支藩である。現在の高知県四万十市(旧中村市)に存在した。石高は2万石、のち3万石。
概要[編集]
慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで東軍に属して功績を挙げた山内一豊は、徳川家康より土佐国を与えられて加増移封となった。慶長6年(1601年)、一豊は弟の山内康豊に2万石を分与して中村に居城を構えさせ、ここに土佐中村藩が立藩した。康豊の死後は息子の山内政豊が第2代藩主となるが、政豊は寛永6年(1629年)に継嗣無く死去したため、無嗣断絶により改易・廃藩となった。
明暦2年(1656年)、土佐藩の第2代藩主であった山内忠義(康豊の長男で政豊の兄。継嗣の無かった伯父・一豊の養子になっていた)は、次男の山内忠直に3万石を分与して中村藩を再興した。その後、山内豊定、山内豊明と藩主は継承されたが、豊明は元禄2年(1689年)8月、第5代征夷大将軍・徳川綱吉の勘気を被って所領を没収されて改易となり、ここに中村藩は完全に廃藩となった。
歴代中村藩主[編集]
- 山内家
第1期[編集]
2万石 (1601年 - 1629年)
第2期[編集]
3万石 (1656年 - 1689年)