国鉄クモユニ82形電車
ナビゲーションに移動
検索に移動
国鉄クモユニ82形電車 (くもゆに82かたでんしゃ)は、日本国有鉄道が国鉄モハ72形電車から改造した直流電車である。
登場に至った背景[編集]
1966年の中央本線、篠ノ井線松本駅以南直流電化によって客車列車の電車化によって国鉄115系電車と併結できる郵便荷物合造車が必要となった。既に国鉄クモユニ74形電車が登場していたが、国鉄クモニ83形電車とも併結するために郵便室を拡大したため別形式となった。
概要[編集]
最初に登場したのは800番台である。クモユニ74形200番台と性能は同じであるが、中央本線の小断面トンネルに対応するために車体全般が低屋根構造となっている。製造を容易にするために切妻構造となっており、耐寒耐雪装備を施している。室内の大部分が郵便室で、荷物室は非常に小さく、申し訳程度である。郵便専用車のような趣である。郵便荷重4t、荷物荷重2tである。
引退[編集]
昭和59年2月1日日本国有鉄道ダイヤ改正によって東塩線が廃止され、本形式も本来の用途を失った。しばらくは牽引車として使用されたが、ほどなく廃車となった。