北原勇

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北原 勇(きたはら いさむ、1931年1月[1] - )は、マルクス経済学者。慶應義塾大学名誉教授[2]

経歴・人物[編集]

東京府巣鴨町生まれ。1953年慶應義塾大学経済学部卒業。1956年慶應義塾大学経済学部副主。1959年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学経済学部助手、1962年専任講師、1964年助教授、1972年教授[1]。1979年「独占資本主義の理論」で経済学博士(慶應義塾大学)[3]。1994年日本学術会議第16期会員[1]。1996年慶應義塾大学を定年退職。

妻は井村喜代子(慶應義塾大学名誉教授)[4][5]。慶應義塾大学経済学部のゼミ生に黒瀬直宏(嘉悦大学経営経済学部教授)[4]池上彰(ジャーナリスト)がいる[5]

いわゆる「正統派」のマルクス経済学者[6]。著書に宇野学派伊藤誠レギュラシオン学派山田鋭夫との討論をまとめた『現代資本主義をどう視るか』(青木書店、1997年)がある。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『独占資本主義の理論』(有斐閣、1977年)
    • ハングル版『독점자본주의론』(金在勲訳、四季出版、1984年)
  • 『現代資本主義における所有と決定』(岩波書店、1984年)

共編著[編集]

  • 『経済原論』(常盤政治井村喜代子、飯田裕康共著、有斐閣[有斐閣ブックス]、1980年)
  • 湾岸戦争を問う』(編集総括責任、経済理論学会「湾岸戦争即時停戦アピール有志の会」編、経済理論学会「湾岸戦争即時停戦アピール有志の会」、1991年)
  • 『現代資本主義をどう視るか』(伊藤誠山田鋭夫共著、青木書店、1997年)
  • 『資本論体系(10)現代資本主義』(鶴田満彦、本間要一郎共編、有斐閣、2001年)
  • 『大戦後資本主義の変質と展開――米国の世界経済戦略のもとで』(協力、井村喜代子著、有斐閣、2016年)

出典[編集]

  1. a b c 「北原勇教授略歴・著作目録」『三田学会雑誌』Vol.88、No.4、1996年1月
  2. 資本論体系〈10〉現代資本主義 紀伊國屋書店
  3. CiNii 博士論文
  4. a b はじめにPDF」、黒瀬直宏『複眼的中小企業論――中小企業は発展性と問題性の統一物』同友館、2012年
  5. a b 池上彰の大岡山通信 若者たちへ 学問の道を究めるとは」『日本経済新聞』2016年5月30日朝刊
  6. 石井寛治、原朗、武田晴人編『日本経済史 3 両大戦間期』東京大学出版会、2002年

外部リンク[編集]