井村喜代子
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井村 喜代子(いむら きよこ、1930年3月1日[1] - )は、マルクス経済学者。慶應義塾大学名誉教授[2]。
経歴・人物[編集]
金沢市生まれ。1947年石川県立金沢高等女学校卒業。1950年津田塾大学教養課程修了、慶應義塾大学3年に編入学。1952年慶應義塾大学経済学部卒業。1955年慶應義塾大学経済学部副手。1958年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程退学。慶應義塾大学経済学部助手、1961年専任講師、1963年助教授、1972年教授[1]。1979年「恐慌・産業循環の理論」で経済学博士(慶應義塾大学)[3]。1986年4月~1992年3月経済理論学会代表幹事[4]。1995年慶應義塾大学を定年退職[2]。
父は井村徳二(金沢のデパート「大和」創業者、勁草書房創業者、政治家)、兄は井村寿二(大和社長・会長、勁草書房社長)[5]。夫は北原勇(慶應義塾大学名誉教授)[6][7]。
慶應義塾大学経済学部のゼミ生に延近充(慶應義塾大学経済学部教授)がいる[8]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『恐慌・産業循環の理論』(有斐閣、1973年)
- 『『資本論』の理論的展開』(有斐閣、1984年)
- 『現代日本経済論――敗戦から「経済大国」を経て』(有斐閣、1993年)
- 中国語訳『现代日本经济论 : 从战败到歩出"经济大国"』(季爱琴、王建钢訳、首都师范大学出版社、1996年)
- 新版『現代日本経済論――戦後復興、「経済大国」、90年代大不況』(有斐閣、2000年、新版2005年)
- 『日本経済――混沌のただ中で』(勁草書房、2005年)
- 『世界的金融危機の構図』(勁草書房、2010年)
- 『大戦後資本主義の変質と展開――米国の世界経済戦略のもとで』(北原勇協力、有斐閣、2016年)
共編著[編集]
- 『経済原論』(常盤政治、北原勇、飯田裕康共著、有斐閣[有斐閣ブックス]、1980年)
- 『資本論体系(4)資本の流通・再生産』(冨塚良三共編、有斐閣、1990年)
- 『古川哲さんを偲ぶ』(井村喜代子ほか編、古川つねよ、1991年)
出典[編集]
- ↑ a b 「井村喜代子教授略歴・著作目録」『三田学会雑誌』Vol.87、No.4、1995年1月
- ↑ a b 世界的金融危機の構図 紀伊國屋書店
- ↑ CiNii 博士論文
- ↑ 歴代代表幹事 経済理論学会
- ↑ 勁草書房創立70周年 社長にあれこれ聞いてみる:04 けいそうビブリオフィル
- ↑ 「はじめに(PDF)」、黒瀬直宏『複眼的中小企業論――中小企業は発展性と問題性の統一物』同友館、2012年
- ↑ 「池上彰の大岡山通信 若者たちへ 学問の道を究めるとは」『日本経済新聞』2016年5月30日朝刊
- ↑ 経済学部ゼミナール委員会 教授インタビュー No.29 延近充 教授 ~自分の潜在能力を花開かせよう!~(PDF)慶應義塾大学経済学部ゼミナール委員会