日本学術会議

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日本学術会議(にほん(にっぽん)がくじゅつかいぎ)とは、日本科学者を代表する組織のことである。

概要[編集]

昭和24年(1949年)に国の特別機関として設立された。日本政府から独立した立場であり、科学行政産業、そして国民生活に反映させることを目的にして活動しており、政府に政策を提言している。210人の特別職国家公務員に当たる会員で組織されており、同会議の推薦に基づいて内閣総理大臣が会員を任命する。任期は6年、3年ごとにその半数を任命している。平成29年(2017年)には研究機関による防衛省の軍事研究参加に関して、「政府介入が著しく、問題が多い」と指摘していた。

デマの拡散問題[編集]

令和2年(2020年)、菅義偉内閣総理大臣の任命問題で大いに話題になっている日本学術会議であるが、この会議に対してデマが拡散して問題化している。また、議員やコメンテーターが不用意な発言や誤った情報を流したりして無知を晒している。以下は→より前は流れたデマ、後は実際の情報である。

  • 「(学術会議の)OBが所属する日本学士院へ年間6億円も支出され、その3分の2を財源に終身年金が給付されている」(自民党長島昭久Twitter)→学術会議と学士院を完全に混同させている無知ぶり。
  • 「この(学術会議の)人たち、6年ここで働いたら、その後、学士院ってところに行って年間250万円の年金がもらえるんですよ」(フジテレビの情報番組・バイキングMORE平井文夫の番組内での発言)→実際は学術会員全員が学士院会員になれるわけではない。

実際は学士院は定員150人の終身制で、死亡時に補充される仕組み。学術会議とは所轄が異なる別組織で、令和2年時点での会員130人のうち、学術会議からの出身者あるいは関係者は3分の1にも満たない30人程度で、長島と平井は自らの無知とデマを流していた。なお、長島と平井は既にこれについては謝罪している。

他にもデマが流れている。例えば、

  • 「文献データーベース「スコーパス」の数値から、(菅義偉から)任命拒否された6人は、国際的な学者とは言えない」→「スコーパスだけで人文・社会科学の研究者を評価できない」「スコーパスは収録文献が自然科学の英語論文に偏っている」(大阪大学標葉隆馬准教授(科学技術政策論))。

などである。

外部リンク[編集]