内田正人 (ミュージシャン)
内田 正人(うちだ まさと、昭和11年(1936年)10月29日 - 平成31年(2019年)2月15日)は、日本のミュージシャン・歌手。音楽家、作詞家、作曲家、詩人。ザ・キング・トーンズの創設メンバーの一人でリーダー、リードテナー。愛称はリーダー。
生涯[編集]
神奈川県横浜市出身。日本大学卒業。昭和35年(1960年)に4人組のコーラスグループであるザ・キングトーンズを結成する。当時、アメリカで流行していた合唱スタイル・ドゥーワップを取り入れてリードボーカルを務めた。1968年、グッド・ナイト・ベイビーでレコードデビューする。伸びのある高音で注目を集めて大ヒットしたこの曲はミリオンセラーとなり、米ビルボードR&B部門で48位にチャートインした。
1970年代以降は本場アメリカのドゥーワップグループとも共演している。そしてラッツ&スターやゴスペラーズら山下達郎、佐野元春ら多くの後進に影響を与えた。内田自身は不滅のスカイ・テナーと称されて和製R&Bの先駆けとなる。昭和55年(1980年)には日本人グループとして初めてアメリカ・ニューヨークで開催された「N.Y.ロイヤル・ドゥーワップ・ショウ」に出演して高く評価される。
平成17年(2005年)からフジロックフェスティバルに連続出場するなど、近年も活躍する。
平成16年(2004年)に脳梗塞を患うが、およそ1年のリハビリを経て復帰する。だが数年してまた体調を崩して自宅療養に入り、最晩年にはリハビリのできる施設に入居していた。しかし平成30年(2018年)までは大好きなステーキを食べるなど健在だったが、容態が徐々に悪化して死去する1週間ほど前に入院し、そのまま平成31年(2019年)2月15日に病院で死去した。82歳没。葬儀・告別式は家族葬として行なわれた。