佐藤任
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佐藤 任(さとう たもつ、1932年 - ?)は、インド科学史研究家[1]、茶店阿修羅窟店主[2]。
広島市生まれ[3]。1945年広島市立中学校1年生のときに広島への原爆投下で被爆[4]。広島大学中退。1962年高野山大学大学院修士課程修了。1973年以降、大阪府河内長野市で茶店「阿修羅窟」を経営[3]。インド医学史、仏教を研究[5]。インド学仏教学会・日本宗教学会・アーユルヴェーダ研究会・金属鉱山研究会・虚無僧研究会・形の文化会・医学史研究会などに所属[3]。2017年時点で故人[6]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『古代インド唯物論』(阿修羅窟、1976年)
- 『毛利柴庵――ある社会主義仏教者の半生』(山喜房仏書林、1978年)
- 『密教の神々――その文化史的考察』(平河出版社、1979年/平凡社[平凡社ライブラリー]、2009年)
- 『悲しき阿修羅』(平河出版社、1981年)
- 『密教と錬金術』(勁草書房、1983年、オンデマンド版2005年)
- 『逆説の旅』(平河出版社、1984年)
- 『湛海和尚と生駒宝山寺』(東方出版、1988年)
- 『古代インドの科学思想』(東京書籍、1988年)
- 『空海と錬金術――金属史観による考察』(東京書籍、1991年)
- 『偽装されたインドの神々――ヴェーダに隠された謎』(出帆新社、1996年)
- 『密教の秘密の扉を開く――アーユルヴェーダの秘鍵』(出帆新社、1997年)
- 『空海のミステリー――真言密教のヴェールを剥ぐ』(出帆新社、1998年)
- 『ブッダの謎――仏教西アジア起源論』(出帆新社、2000年)
- 『広島市立中学一年一組・原爆の生き残り者の書き置き――核兵器も原発もない世界のために』(出帆新社、2002年)
- 『南インドの伝統医学――シッダ医学の世界』(出帆新社[伝統医学シリーズ]、2006年)
共著[編集]
- 『東の科学 西の科学』(菅野礼司、向江強、小森田精子、牧野哲、岩崎允胤共著、東方出版、1988年)
- 『科学と自然観』(菅野礼司、蔡明哲、張明国、向江強、岡本正志、小森田精子、清水晃共著、東方出版、1995年)
- 『高野山史』(新版、宮坂宥勝共著、心交社、1984年)
- 『インド錬金術』(小森田精子共訳著、東方出版、1989年)
- 『真言密教と古代金属文化』(堀井順次、本城清一、柚木伸一、若尾五雄共著、東方出版、1991年)
- 『アジアの伝統医学』(高橋澄子、P. クトムビア、徳力格爾共著、出帆新社[伝統医学シリーズ]、2004年)
訳書[編集]
- デービプラサド・チャットーパーディヤーヤ『ローカーヤタ――古代インド唯物論』(『ローカーヤタ・古代インド唯物論』刊行会、1978年)
- ハワード・パースンズ『現代に生きる仏教』(勁草書房、1982年)
- アーネスト・マッケイ『インダス文明の謎』(宮坂宥勝共訳、山喜房仏書林、1984年)
- デービプラサド・チャットーパーディヤーヤ『古代インドの科学と社会――古典医学を中心に』(同朋舎出版、1985年)
- デービプラサド=チャットーパーディヤーヤ『古代インドの科学と技術の歴史 1 初期段階』(東方出版、1992年)
- デービプラサド=チャットーパーディヤーヤ『古代インドの科学と技術の歴史 2 自然科学の理論原理の形成』(東方出版、1993年)
- R・パール『仏教メソポタミア起源説』(東方出版、1995年)
出典[編集]
- ↑ 形の文化会『形の文化誌』編集委員会編『形の文化誌[2]脳がつくる形』工作舎、1994年
- ↑ 宮坂宥勝博士古稀記念論文集刊行会編『インド学密教学研究――宮坂宥勝博士古稀記念論文集 上』法蔵館、1993年
- ↑ a b c 密教の神々 紀伊國屋書店
- ↑ 佐藤任『広島市立中学一年一組・原爆の生き残り者の書き置き――核兵器も原発もない世界のために』出帆新社、2002年
- ↑ 「レリジョンカフェ」報告書編集委員会、阿倍野プラザ編『阿倍野レリジョンカフェ 第1集(PDF)』大阪市立大学都市研究プラザ、2011年、60頁
- ↑ 原田実のツイート