上州ゆめぐり号

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上州ゆめぐり号は、バスタ新宿草津温泉伊香保温泉経由で結ぶ高速バス路線である。東京駅を発着する東京ゆめぐり号についても記述する。

概説[編集]

群馬県の著名な温泉場である草津温泉・伊香保温泉と新宿を結ぶ高速バス路線として、1999年に定期運行が開始された。JRバス関東が単独で運行しおり、乗務員は主に長野原支店が担当するが東京支店も一部担当する。

都内から各温泉へのアクセス手段としてだけでなく、長野原支店から東京への乗務員送り込みによる効率化の目的もあり、開設された。JRバス関東では、支店ごとの独立採算性を重視しており、長野原支店においても東京発の高速バス路線の一部を担当していたが、以前は乗務員の送り込みに鉄道線を使用していた。

吾妻地区から東京への往復交通手段としても利用があり、何度かの増便を経て現在に至る。

2017年4月1日ダイヤ改正の告知にて、「最新の安全装置(衝突被害軽減ブレーキシステムやドライバーモニター等)や、フリーWi-Fi、充電用USBを装備した車両で運行(臨時便や車両点検時等を除く)」とアナウンスされた。

東京ゆめぐり号[編集]

上州ゆめぐり号の派生系統として、2015年12月26日~2016年1月3日の期間限定の東京駅 - 草津温泉間の臨時直行便として1日2往復運行した。2016年2月6日から運行を再開(6日・7日、11日~14日運行)、2月20日から毎日運行されている[1]

運行経路[編集]

上下とも上里SAで休憩する(バスタ新宿 - 伊香保石段街間の便を除く)。バスタ新宿 - 練馬駅のみ、渋川駅 - 群馬県内のみの利用はできないが、草津温泉駅 - 伊香保蘆花記念館前、伊香保温泉については空席がある場合に限り、予約・指定なしで区間乗車することができる。

2007年10月19日から2009年7月17日まで、上り初便(2号)は長野原役場前始発で、伊香保温泉、伊香保蘆花記念館前(当時)、東支所前は経由しなかった(「道の駅おのこ」でも休憩していた)。この便は、1994年頃に廃止になったJRバス渋川線に近いルートで走っていた。

練馬駅 - 草津温泉間ノンストップ便や練馬駅 - 中之条駅入口間ノンストップ便を運行する時期もある。

運行回数[編集]

  • バスタ新宿 - 草津温泉:9往復、バスタ新宿 - 伊香保石段街:土休日とゴールデンウイーク等に1往復運行。※時期・曜日により便数が増減する
  • 東京駅 - 草津温泉:1日1~2往復。※期間により便数の増減あり

沿革[編集]

  • 1998年(平成10年)11月 - 会員制バスとして、草津温泉 - 新宿線「湯MO味号」の運行を開始。
  • 1999年(平成11年)10月1日 - 定期運行の高速バス「上州名湯めぐり号(上州ゆめぐり号)」として運行開始。1日3往復(うち1往復は長野原役場前発着)。
  • 2001年(平成13年)4月1日 - 1日4往復に増便。全便草津温泉発着となる。
  • 2001年(平成13年)9月15日 - 伊香保温泉街の経路を変更、バス停追加(伊香保温泉蘆花記念館前、東村役場前)。
  • 2002年(平成14年)7月15日 - 1日5往復に増便。
  • 2002年(平成14年)10月 - 週末のみ運行の臨時便(下り1便)運行開始。
  • 2004年(平成16年)7月頃 - 練馬駅(区役所前)に停車開始。
  • 2004年(平成16年)12月17日 - 臨時便を定期化、毎日運行便は1日6往復となる。
  • 2005年(平成17年)10月1日 - 6往復中4往復に「Gシート」装備車を導入。
  • 2006年(平成18年)12月15日 - 毎日運行便の全便が「Gシート」装備車での運行となる。
  • 2007年(平成19年)10月19日 - 臨時便1往復(上り早朝便、下りノンストップ便)を毎日運行に変更、更に2往復を増便し、合計1日9往復運行となる。全便1号車は「Gシート」装備車での運行となる。
  • 2009年(平成21年)7月18日 - 長野原役場前始発の上り早朝便(伊香保温泉、伊香保蘆花記念館前、東支所前を経由せず)を廃止、草津温泉発のノンストップ便に振り替え。
  • 2009年(平成21年)11月1日 - ノンストップ便1往復が練馬駅(区役所前)に停車。
  • 2010年(平成22年)10月1日 - この日より1往復(7号・16号)は「Gシート」の無い車両での運行に変更。
  • 2011年(平成23年)7月1日 - 運行時刻が平日ダイヤと土休日ダイヤの二本立てとなる。伊香保蘆花記念館前バス停を移設し、伊香保石段街に名称変更。
  • 2012年(平成24年)3月17日 - 再びダイヤを一本化。草津温泉直行便を毎日運行とし、伊香保石段街発着便を新設。この日の出発便よりJRみどりの窓口での乗車券発売を終了。
  • 2012年(平成24年)11月1日 - 運行経路変更に伴い、川原湯温泉駅バス停を廃止、中之条駅入口バス停を移設。
  • 2013年(平成25年)3月4日 - この日の上り10号の運行をもって、「Gシート」を廃止[2]
  • 2015年(平成27年)12月26日 - 期間限定の臨時直行便として、草津温泉~東京駅線「東京ゆめぐり号」の運行を開始。2016年1月3日まで運行。
  • 2016年(平成28年)2月6日 - 「東京ゆめぐり号」が運行再開。2月14日までは不定期運行、2月20日から定期便として毎日運行[1]
  • 2017年(平成29年)4月1日 - 中之条駅入口、群馬原町駅入口、長野原草津口、長野原役場前に停車開始。平日1往復、土休日2往復運行。
  • 2016年(平成28年)4月4日 - 新宿駅の発着場所をバスタ新宿(新宿駅新南口)に変更。
  • 2017年(平成29年)4月1日 - バスタ新宿を午前中に発車する便を1時間間隔に増強(9往復体制)。東京ゆめぐり号が中之条駅入口、群馬原町駅入口、長野原草津口、長野原役場前に停車開始し、平日1往復、土休日2往復運行。

使用車両[編集]

長野原支店または東京支店の衝突被害軽減ブレーキシステムやドライバーモニター等の安全装置や車内設備にフリーWi-Fi、充電用USBを装備し、車両後部にはパウダールーム・トイレのあるハイデッカー4列幅広シート車両で運行(臨時便や車両点検時等を除く)が使用される。

かつては「Gシート」が6席・一般席全席が「楽座シート」となった38人乗り「プレミアムコーチ」が運用されていた(7号・16号・201号・202号を除く)。

2012年11月19日の11号・4号を皮切りとして「Gシート」を廃止、順次4列幅広シート車での運行へ切り替えが進められていた[3]が、2013年3月4日の上り10号の運行を最後として、「プレミアムコーチ」での運行を終了[2]。なお、元・「プレミアムコーチ」車両は順次40人乗り車両に改造され、一部は東京支店に転属した。長野原支店に残った車両は引き続き当路線で使用されている。

脚注[編集]

関連項目[編集]