バス界隈
バス界隈(ばすかいわい)とは、
- (最広義)生物・無生物を問わず、バス(自動車)に関する事物の総称。→バス (自動車)
- (広義)バスを趣味とする人々、すなわちバスファンの総称。→バスファン
- (狭義)Twitter、Instagram、LINEなどのSNSにおいてバスを主として取り扱うアカウント群。Twitterでは多くの人が同一主題を取り上げるアカウントを作ると、自然発生的に「界隈」という枠組みが出来ることが多く、バスも例外ではない。
- (最狭義)ごく稀に公序良俗に反することがあるバスファンの集団。
- 釣り界隈においてブラックバスを狙いとする人々。
ここでは、3の意味について主に解説する。
概要[編集]
趣味の代表格と言っても差し支えない鉄道趣味に対して、バスを趣味とするバス趣味も存在する。鉄道趣味よりも人口は少ないが、鉄道よりも手軽に撮影・乗車できることや、中古車両が鉄道よりも多く流通していることなどから、バス趣味の人口は増加傾向にある。 また鉄道界隈と兼任している者も多く、鉄道と同様にバスを主題とするTwitterアカウントも多数ある。「バス界隈」と一口に言っても、実態としては「バス界隈」を名乗るある程度のフォロー・被フォローの関係により繋がった仲間同士の小集団が無数に存在し、それらどうしが緩やかなつながりをもっていると考えるべきである。
線路の上しか走ることのできない鉄道に対し、バスは道路上であればどこでも走ることが出来る。そのため、中には同じバス趣味者を集めてバス車両を貸し切る「貸切会」を実行したり、大型免許を取得した後、カーディーラーなどを通じて中古バスを購入し、個人所有して保存・運転する者もいる。
彼らバス趣味者の小集団は、おおむね年齢層や得意分野、主とする事業社や都道府県ごとによって形成されている。
バス界隈は鉄道界隈よりも穏やかではあるものの、近年では残念ながらバス界隈内においても問題行動が見受けられ、民度の低下が危惧されている。特に撮りバスに多く、通行人や他の乗客に迷惑をかけたり、犯罪まがいな行動をする人物もいる。 このような迷惑行為はバスファンの個人Twitterに投稿されることは少なく、ほとんどの場合主にバス運転手やバス会社の公式Twitterなどによって公になる。ローカル要素が強いこともあるため大きく話題にされることはほとんどない。しかしひとたびバス界隈のユーザーが大炎上し、迷惑をかけると、彼らが鉄道などの他の乗り物界隈やバス界隈内部の他集団から叩かれたり、呆れ果てられたりされる。またバス車両のアイコンをよく利用して迷惑をかけている人物や、それ以外のバス車両アイコンのアカウント全般に対して「バスアイコンはしゃべるな」や「バスが喋った!」などと嘲笑されることも多い。そのため、極端な場合はバス趣味者が「社会のお荷物」と扱われたり、バスアイコンに対する偏見が生まれたりすることがある。このような人物の中には鉄道界隈から流れ出てきた者もいる。
ただし、バス趣味者全員が必ずしも民度が低いとは限らず、ほとんどの場合は良識ある利用者による自浄作用によって秩序が保たれている。
2020年代に入ると小中学生といったキッズの増加により民度が低下し、界隈内でのマナーどころか一般常識すら守れていない投稿を行うユーザーも度々出現している。
問題行動[編集]
主なバス界隈内での問題行動としてはこのようなものがある。
- 運転士の顔を隠さない
- バスファンの間ではタブーになっている。ついでに言うと、運転士の顔だけでなく名前、さらには運転士以外にも通行人の顔や乗用車などのナンバーなども隠すべきである。隠し方としてはモザイクや塗りつぶしなどがある。最近では山陽バスや京王バス、東京BRTの公式Twitterなど、この事について言及するアカウントも増えている[1][2]。
- ※勝手に顔を公開するのはプライバシー侵害にあたる。ただし、本人の同意を得ている場合もあるため注意。
- 車道撮影
- 文字通り歩道から車道に乗り出してバスを撮影する行為。同じバスファンの間からは有名オンラインゲームになぞらえて「シャドウバース」や「シャドバ」と呼ばれることがある。路面電車を撮影する際の場合も似たようなもの。
- ※車道はバスだけでなく、歩行者や自転車、車がひっきりなしに行き来しており非常に危険である。一歩間違えれば交通事故につながる恐れもあり、絶対にしてはいけない。横断歩道が青になっている場合でも然りであり、安全地帯での撮影もマナーを疑われる可能性がある。
- バス会社敷地内への無断侵入
- バスの営業所や操車場、折り返し場など、バス会社の所有地に無断で侵入してバスを撮影すること。当然ながらこれは建造物侵入罪にあたる犯罪である。
- 運転手や職員の話を聞かない・無謀な要求
- 走行中にバスの運転手に話しかける、貸切会内や折り返し場などでバス運転手にライトを付けさせる・バスを移動させる・エンジンルームを開けさせる、バス関係について本社や営業所職員に電話するなど。また運転手や他の乗客から「撮影やめて」などといった咎めを聞かずに撮影を続行するといったこともあり、これは鉄道界隈でいう「駅員の話を聞かない」行為に類似している。こちらの問題についても、2022年7月には秋葉バスサービスの公式Twitterがライト点灯依頼について言及している[3]。
- ※当然これらの行為は営業妨害であるほか、法令違反になることもある。悪質な場合、民営バスでは威力業務妨害罪、公営バスでは公務執行妨害罪に問われる場合もある。また、運転手のご好意でこれらのサービスをさせていただいた場合でも、SNSに上げる行為は控えるべきである。
- 納車前のバスをネットに投稿
- 陸運局に登録されてナンバーが付く前の車両を撮影し、SNSに投稿すること。会社側の手続きが面倒になり、バス会社への納車が遅れることとなる。
- 貸切会と旅行業法
- 不特定多数の人物から貸切会の参加者を募集し、参加費用を徴収することは旅行業法に違反する。ただしバス趣味者の中で一つの団体を形成し、その中の人物のみでバスの貸切会を実施することは違反ではない。
- 連続乗車
- いわゆる「折り返し乗車」のほか、循環バスにおいては起点から終点まで連続して乗車することも含まれることがある。
- ※鉄道と同じで、特例が無い限りは不正乗車とみなされる。
- 走行中の車内の移動
- 走行中にバス車内を歩き回るなどして移動すること。車内事故につながる恐れがあり非常に危険である。
- フラッシュ
- 走行中やバスターミナルに入場しているバスに向かってフラッシュまたはストロボを焚いて撮影すること。鉄道も同様であるが、このような行為は業務の支障となり、酷い場合は罵声大会になることもある。
- ※暗い場所で撮る際に発光するAF補助光もフラッシュと同じような効果を助長しかねないので注意が必要。
- 無断転載
- 他人が撮影した写真を勝手に使うのはパブリックドメインの場合を除き著作権法違反である。また、クリエイティブコモンズでも原典を示さずに使うと著作権法違反である。バス界隈で無断転載を行うと即座に話題になり界隈内での制裁[4]や嫌がらせの標的となる。
- ※無断転載は著作権法に違反するれっきとした犯罪行為であり、絶対にやってはならない。
- 廃車置き場の場所を公開
- 企業であろうと個人のものだろうと廃車置き場の場所を公開するのは禁句とされている。実際に複数の廃車置き場の市町村名を公開したミミココ鉄道はお気持ち表明や批判、鍵率をされただけでなく、粘着対象にもなった。
- 記事乱立
- これはMP37JMというユーザーが元凶。バス界隈の人物の記事はほぼこのユーザーが立てまくっていたが、最近はこの人なども良く関わるようになった。ただ、複数ユーザーが関わるようになった鉄道界隈に比べれば比較的安定している。
- ※どの界隈の記事でも同じことが言えるが、不適切な内容の場合は記事削除や投稿ブロックの対象となる。