貸切会

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

貸切会(かしきりかい)とは、乗り物界隈において車やバスなどの乗り物を貸し切って様々な場所に旅行することを言う。いわゆる乗り物オタクのオフ会。 バス界隈の貸切会を指すことが圧倒的多数のため、ここではバス界隈での貸切会について説明する。

バスにおける貸切会[編集]

鉄道は線路上しか走ることが出来ず、なおかつ編成長や車両限界、コストなどの観点から貸切会が開催されることはほとんどない。しかしバスは道路上であればどこでも走ることができ、さらに都市のバス事業者が手放した車両が地方で活躍することや、地方のバス事業者では20年や30年バスを使用することもある。そのためそれらの車両に目をつけたバスファンが、団体を形成してバス会社に交渉し、貸切会を開催するということが近年多く見受けられる。

貸切会は少なくとも2000年代前半には開催されていたと思われるが、バス趣味者の増加や、お金さえ払えば一日中目的のバスに乗車・撮影できるといったことに伴い、現在は休日になると毎週のようにどこかで開催されている。

貸切会ではあらかじめ計画されたルートに沿ってバスに乗車し、撮影スポットではバスを止めたり、走らせたりしてバスを撮影する(フォトラン)。ライトの点灯や幕回しも、要望すれば自由にできる場合が多い。その後はバスの営業所内でほかの車両と並べて撮影するなどといった、主に撮影がメインとなることが多い。

貸切会におけるルールとマナー[編集]

貸切会においては、事業者は「一般貸切旅客自動車運送事業(貸切バス事業)」の認可を受けなければならない。また自家用ナンバー(いわゆる白ナンバー)の車は貸し切ることができない。 主催者は不特定多数の人物から貸切会の参加者を募集し、参加費用を徴収することは旅行業法に違反する。ただしバス趣味者の中で一つの団体を形成し、その中の人物のみでバスの貸切会を実施することは違反ではない。

また、あくまでバスは「貸し切らせてもらっている」ため、運転手や職員への挨拶はもちろん、貸し切らせてもらっている立場として、運転手や職員への無謀な要望など、不適切な行動をとってはならない。

不祥事[編集]

2018年3月に開催された貸切会では、主催者が前日に東京ディズニーランドに行っており、当日追加で参加費用を徴収されたことが、貸切会後参加者によって明らかになっている。これについては「こっくん」参照。

2021年1月の貸切会では、コロナ禍にも関わらず大勢のメンバーで会食したと疑わせる画像をツイートし炎上。その後謝罪に至ることとなった。これについては「西日本車体工業高校」参照。

2021年8月の貸切会では、貸切会の収支報告書を不特定多数の人物に公開したり、事業者にお金を払わずに営業所からバスを移動させて撮影したりといった自己中心的な行動が明らかになり炎上している。

2022年1月の貸切会では、「貸切に使用したバスの会社と資本的関係のないバス会社の営業所に行くのはいかなるものか」などといった行動が問題となり、その後バス界隈内で論争となった。