スバル・レヴォーグ

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レヴォーグ(LEVORG)とは、SUBARUが生産・販売している乗用車である。

概要[編集]

日本国内におけるスバルのフラッグシップとして開発された車である。それまで国内外におけるスバルのフラッグシップはレガシィが担っていたが、北米の需要に応えすぎてモデルチェンジのたびに大型化していったため、国内の需要を賄うために開発された経緯がある。なお、ベースはインプレッサを基に開発されたといわれており、同車をベースに開発したWRXと共通のプラットフォームでもある。Wikipediaではテンプレートにおいて御大層に「系譜」の欄を設けているが、現行のスバルの車種はほぼレガシィからの派生である。本車種もインプレッサをベースに開発したと記したが、そのインプレッサもレガシィのプラットフォームから生まれた車であり、フォレスターはそのインプレッサからの派生である。ついでに言えば2015年くらいまでに製造していたエクシーガもインプレッサベースとしながらレガシィと多くの部品を共有している。そういう意味ではあまり意味のない記述であるともいえる。

なお、ボディタイプはステーションワゴンのみとなり、国内における同ジャンルの需要を支える貴重なモデルでもある。

初代[編集]

2014年から発売された初代レヴォーグ。ボディとホイールベースが5代目レガシィから若干ダウンサイジングされ、精悍なフロントマスクと併せてシェイプアップされた印象を受ける。エンジンは1.6LターボのFB16(170PS)と2LターボのFA20(300PS)が設定されており、トランスミッションはスバルのCVTであるリニアトロニックが組み合わせられる。残念ながらマニュアルトランスミッションの設定はない。駆動方式は全車AWD(4WD)のみとなり、1.6LにはアクティブトルクスプリットAWDが、2LにはVTD-AWDがそれぞれ採用されている[注 1]。 日本専売車として宣伝していたが、2015年に欧州での販売を発表。日本においては数少ない上質なステーションワゴンであるため好調なセールスを記録していたが、ステーションワゴン激戦区である欧州では敢無く惨敗したとか。海外仕様は貴重なNA仕様となっている。

スバルの安全運転支援システムであるEyeSightも搭載され、アクティブレーンキープ機能などが搭載されるようになった。1.6Lモデルはアイサイトの無いグレードも存在している。

STIグレードも当たり前のように設定されており、2016年に「STI Sport」が設定された。WRブルーが専用色として選択でき、各種STIパーツの装着や足回りにビルシュタイン製のストラットダンパーが装着されるなど、走行性能と質感の向上を高めるチューニングが施されている。

なお、同時期のスバル・WRXとは共通するパーツも多く、フロントフェイスをWRXにするオーナーも珍しくない。フロントフェイスの換装では飽き足らず、エンジンを含むドライブトレーンを移植することは不可能ではないとされており、実際にやってしまったショップもある[1]EJ20を搭載し、6速MT化したレヴォーグというマニア垂涎の逸品。

2代目[編集]

何を思ったのかボディサイズと排気量を拡大。新しいデザインコンセプトにより立体的に突き出したようなデザインとなった。しかし、フロントライトがとてもコンパクトになったため、目が小さくなって鼻が大きくなったようなデザインで好みが分かれている[注 2]。なお、同時期のWRXも同じような顔つきである。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. かつてのノーマルグレードとスポーツグレードの差別化と同様である
  2. 個人的にはリアの造形や高い安全性能、ユーザーフレンドリーな各機能が備わっていていい車なのだが、フロントマスクが全てを台無しにしている