スバル・WRX

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WRXとは、SUBARUが製造・販売している自動車である。1992年にデビューしたスバル・インプレッサターボモデルから派生したモデルであり、2014年に独立車種として販売された。

概要[編集]

EJ20ターボ+AWDスポーツセダンとして、かつてのインプレッサWRXが担っていたポジションから分化したものである。WRCのイメージもあり、インプレッサが高性能スポーツモデルとしてのキャラクターが強まりすぎたためともいわれている。なお、インプレッサにはステーションワゴンタイプのWRXも存在しており、そちらはスバル・レヴォーグが実質的な後継となる[注 1]

初代(VA型)[編集]

2014年に登場した初代WRXは「WRX STI」と「S4」の2種類のグレード展開となった。

WRX STIにはEJ20ターボ(EJ20Y)と6速MTが搭載される[注 2]。なお、国外仕様向けのWRX STIは2.5LのEJ25が搭載される。センターデフはインプレッサWRXの代名詞ともなっていたドライバーズコントロールセンターデフを採用する。また、油圧パワーステアリングを採用することでしっかりとしたフィードバックを感じることができるようになっている。

一方、S4においては2L直噴ターボのFA20型リニアトロニックCVT)が設定され、海外仕様では6速MTも選択できるようになる[注 3]。センターデフはVTD-AWDが採用され、パワーステアリングも電動タイプになっている。

2019年12月をもって長らくスバルを支えたEJ型エンジンの生産終了に伴い、日本国内におけるWRX STIの販売を終了。同時にEJ型エンジンの系譜も途絶えることになる。S4はそのまま販売を継続し、2021年1月末まで受注を受け付けていた。

2代目(VB系)[編集]

2021年9月、姉妹車であるレヴォーグの後追いとなる形でフルモデルチェンジ。レヴォーグのホットモデルと同様に2.4L直噴ターボエンジンであるFA24型エンジンを搭載する。日本国内ではリニアトロニックのみであるが、米国向けモデルでは6速MTモデルもラインナップされる[注 4]。なお、全車CVT化したおかげか全グレードにアイサイトが装備され、先代より高度化したアイサイトXが搭載されるようになる。

なお、2017年の第45回東京モーターショーでスバルが公開したコンセプトカーである「VIZIVパフォーマンスコンセプト」が2代目WRXとそっくりのエクステリアになっている。むしろ、このエクステリアそのままに市販化したような感じである。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 事実、コンポーネントの大半を共有する姉妹車である
  2. なお、EJ20はもとより組み合わされるミッションはTY85型という、2000年に二代目インプレッサに搭載されたものである。改良されてはいるが、80年代末のエンジンと2000年初頭のミッションというパワートレーンである
  3. なお、搭載されるマニュアルミッションはTY85より15年ほど前に開発されたTY75型である
  4. 日本国内においては自動ブレーキなどの安全運転支援システムが義務化されており、スバルのアイサイトとマニュアル車の相性が悪いことがCVT一本化の要因とされている