ステーションワゴン

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ステーションワゴン(StationWagon)とは、2BOX形状のワゴン車のことを指す自動車の分類の一つである。

概要[編集]

一般的なセダンが3BOX(エンジン|キャビン|トランク)に分けられるのに対し、2BOX(エンジン|キャビン+カーゴルーム)に分けられた形状を持つ。日本で単に「ワゴン車」とだけいった場合はミニバントヨタ・ハイエースなどのワンボックスカーを指すことが多い。また、車検証に表記される車体の形状について、日本ではセダンなどの「箱型」とオープンカーの「幌型」、そして「ステーションワゴン」の三種類しかなく、さまざまな車がこのステーションワゴンに分類されている。 ステーションワゴンはセダンをベースとし、居住空間と荷室を一体化したボディスタイルである。そのため重心が低く、セダンに近い運動性能を持っているとされる。似たような形状としてハッチバックがあるが、両者に明確な区別はなく、販売元であるメーカーの考えや市場において分類されていくことが多い。 トヨタ・サクシード(プロボックス)のようにステーションワゴンとライトバンの違いが非常にあいまいなモデルもある。

ステーションワゴンを細分化したものとして「シューティングブレーク」(狩猟に由来)が存在する。なお、ステーションワゴンを指してエステートと呼ばれることもあるが、これはステーションワゴンの英国での分類名である。

欧州において[編集]

セダンのような運動性能と積載性が良いためニーズが高く、各社から様々なステーションワゴンがリリースされていた。特にドイツでは速度無制限のアウトバーンもあり、クルーズ性能だけでなく加減速や高速コーナーに対応した足回りが求められていた。そのため重心がセダンと同じステーションワゴンは特に都合がよかったとされている。しかし近年では、クロスオーバーSUVの走行性能も進歩し、欧州においてもステーションワゴンのシェアが下がっているとされる。

日本において[編集]

日本においてはライトバンと共用のボディであることが多かったが、商用車然としたルックスを嫌う人も多く、主流とは言えないものであった。その後スバル・レガシィツーリングワゴンが倒産しかけていたスバルを救うほどの大ヒットしたのを皮切りに、ホンダ・アコードワゴン日産・ステージアなどの高性能ステーションワゴンが各社からリリースされるなど、1990年代後半を頂点に繁栄を極めていた。2010年代になるとクロスオーバーSUVや軽トールワゴンが取り回し・積載性などから主流になっていき、2022年現在でステーションワゴンを生産している日本のメーカーはトヨタスバルマツダの3社のみである。

外部リンク[編集]

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関連項目[編集]