リニアトロニック

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リニアトロニック(lineartronic)とは、スバルが製造するCVTの名称及び登録商標である。

概要[編集]

2009年5月に発表された5代目レガシィに搭載されたのをきっかけに、2023年現在ではスバルが自社で設計・製造するすべての現行モデルの自動車が採用しているトランスミッションである。チェーン式CVTの一種であり、かつてスバルが開発していた金属ベルト式のECVTとは特性が大きく異なっている。

スバルの製造する自動車には高出力なエンジンを搭載するモデルもあるため、大きなエンジン出力を受け止める容量を持ったモデルも用意されている(TR690型)。このモデルにはスポーツリニアトロニックと呼ばれるも用意されており、加速感を向上させたモデルである。ついでに耐久性も通常モデルより高くなっている。 トルクコンバーターとロックアップ制御を備えており、CVTとしては比較的高い伝達効率[注 1]の実現だけでなく、従来のドライビングフィールに近い乗り味になっているのも特徴である。

スバルパフォーマンストランスミッション[編集]

2代目WRX等に搭載されるスバルパフォーマンストランスミッションは前述のスポーツリニアトロニックをさらにローギアード[注 2]させ、よりダイナミックな加速感を与えたモデルである。その他にもCVTなのに有段変速モードがあったり、減速時にわざわざブリッピング[注 3]するようになっているなど、性能だけでなくフィーリングも謎にこだわったモデルである。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 全体で約80%と、トルコンAT並みの効率となっている
  2. 変速比を加速寄りにすること。高速寄りにすることはハイギアードとよばれる
  3. 変速後のギアに合わせてエンジン回転巣を合わせるテクニックのこと。マニュアルトランスミッションなどでギアダウンするときに使われたテクニックである