コッペパン
コッペパンとは、フランス語で「切る」に由来するクーペ(フランスの"couper"「切る」「斬り落とす」(自動車用途の「クーペ」も同根)からの造語で、棒状で切れ目を入れやすいパン。
ただし切れ目を入れるのは必須ではない。「ホットドッグ用のパン」や「焼きそばパンのパン」は代表的なコッペパンである。ジャムやポテトサラダや鯖のフライなどを挟んで食べることもある。
トルコではコッペパンに食材を挟んで食べる(サバサンドに代表される)「エクメク」は一般的である。
社会問題[編集]
「コッペ」はフランス語の「クーペ」(「切る」)に由来するが、「切れ目を入れる」のか「切り離す」のかについて論争が絶えない。ハンバーガーのバンズは水平に切り落とすが、コッペパンは垂直に切れ目をいれるべきか水平に切り離すか、切断面を炙るにはどうしたらよいか、などの問題がある。「ラップで包(くる)むか、紙で包(つつ)むか」も問題であり、「歩き食いをするときに中身がポロポロ零(こぼ)れる」ことに対する批判もある。
この点については充分な議論を行ない、社会的なコンセンサスを得たうえで決議を行ない、エチケットとして示さねばならない。
概要[編集]
一昔前までの時代までは、給食に出ていたり、戦時中に配られたりと活躍の場があった。現在ではお店などで販売している[1]。
米国では、ホットドッグ以外にも、「サブウェイ」のサンドウィッチなどに用いられるパン(「ダグウェイ・サンドイッチ」に用いられる。発祥は「サブマリン・サンドウィッチ」であるらしい)がある。
給食[編集]
1950年代から1980年代前半まで学校給食にコッペパンが提供されていた。これは各地方自治体に製パン業者が存在していたからである。しかし、1980年代後半になると、米飯給食が主流となり、採算が合わなくなって、それによる製パン業者の廃業でコッペパンを提供できなくなる自治体も出てきた。
カスタマイズ[編集]
コッペパンはそのままでもおいしいが、ジャムを塗って食べるなどすると味のカスタマイズができる。イチゴやブルーベリーの組み合わせなどもできる。
店[編集]
2022年現在、コッペパン専門店の店が数多くある。昔懐かしのパンを食べてみたいと思いついたらお店やコンビニ、スーパー、パン専門店などに行くとあるかもしれない。
脚注[編集]
- ↑ 「店で売っているコッペパンが八個入りなのに、ホットドッグ用のソーセージが十本入りなのはユダヤ人の陰謀だ」という陰謀説があるが、単にコッペパンの焼き型が 4 の倍数なのとソーセージが重さによる量り売りであるのが理由である。したがって8と10の最小公倍数は40となるが、英国では「パン屋の一ダース」は13なので、最小公倍数は130となる。
関連作品[編集]
- 『テロリストのパラソル』に登場する、コッペパンを少し炙ったものに少々のカレー粉で味付けしたキャベツと、ソーセージを挟んだホットドッグがやたらに美味そうだったという話は、ネット界ではわりと有名である。ネット検索すると、いくつか作り方はヒットするはずだが、餅が焼けるようなオーブントースターがないと再現しづらい。
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