エチケット
エチケット(えちけっと)とは、フランス語で「書かれたもの」「表示されたもの」「看板」の意のフランス語である。ワインのラベルも「エチケット」である。「看板に偽りなし」の対義語は「エチケットに反する」である。
概要[編集]
都市文化において、都市文化の運用を効率化し、市民の人間関係を円滑にするために公示されたものであり、「ハンムラビ法典」などが広く知られる。したがって、エチケットは文字文化において開かれており、決して「暗黙の了解」とかいった閉じられた世界ではなく、公示されてなんぼのエチケットである。国(文化)ごと、地域ごとにエチケットが異なることもあるが、「書いてある」ので翻訳上の困難以外に問題はない。
礼儀・作法、マナーなどとは「明文化されているか」との違いがある。これらに関する書籍は多数出版されている。
法(正確には律)のように罰則や強制力はない。とりあえず罰せられることはないが、これに反する行為は人間関係を損ない、社会生活を送る上で障害になる。その点ではプロトコル(社交儀礼)の明文化されたものであるとも謂える。
余談[編集]
ベルサイユ宮殿には来客用のトイレがなく、来客は宮殿の庭で大小便をしていた。それに困り果てた庭師が「庭でウンチをしないでください」という看板を刺したそうである。それから礼儀作法という意味で使われるようになった言葉である。
エンペディア[編集]
エンペディアに限らず、ネットでは大切なことである。とりあえずクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)は尊重しよう。
暴言は「なにをもって『暴言』とするか」が曖昧であり、脅迫は犯罪行為にあたることもある。
「他人が不愉快に思うことはやらないこと」に関しては黄金律とか白銀律とかいった話がいろいろあるので、
- 「『朝鮮半島』という言葉を使うな」「『支那』と呼ぶな」
- 「当用漢字体以外の漢字体を使うな(「障礙」「障碍」はダメだとか、「仏教」はいいが「佛教」はダメとか)」「常用漢字以外の漢字を使うな(「彗星」は「すい星」、「拉致」は「ら致」、「冤罪」は「えん罪」とか)」
- 「歴史的かなづかいを使うな」
- 「『大東亜戦争』を使うな」
- 「『毛沢東』は“もうたくとう”ではなく“マオ・ツォトン”だ」「『金大中』は“きんだいちゅう”ではなく“キム・デジュン”だ」
みたいな面倒臭い話をすると「言論統制」「言葉狩り」になって表現の自由の侵害になりかねないため、建設的な議論に結びつけるのがエンペディアにおけるエチケットネチケッであろう。なにしろ六法全書に書いてあるのだから。