クラックル (物理学)
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クラックル、加加加加速度(かかかかそくど)とは、単位時間当たりのスナップの変化率の事である。
概要[編集]
より専門的に言うと、クラックルとは、スナップを時間で微分したもの、躍度を時間で二階微分したもの、加速度を時間で三階微分したもの、速度を時間で四階微分したもの、また、長さを時間で五階微分したものであると言える。単位としては物理学ではメートル毎秒毎秒毎秒毎秒毎秒(m/s5)が使われるが、他分野ではガル毎秒毎秒毎秒や重力加速度毎秒毎秒毎秒が単位として使われることもある。なお、クラックルは速度、加速度、躍度、スナップと同様にベクトル量であり、向きと大きさとで表されるが、複雑な点がある。例えば、スナップ0の状態から「北向きに1m/s5のクラックルでスナップを増大する」といえば、1秒後には北向きに1m/s4のスナップ、2秒後には北向きに2m/s4のスナップになる。ここで、今までスナップを増してきたのと同じペースでスナップを減じ始めたとしよう。スナップの減少は負のクラックルで表すことになるのだが、この時のクラックルは「北向きに-1m/s5」つまり「南向きに1m/s5」ということになる。スナップは北向きのままなのに南向きとは奇妙に思えるが、このままのクラックルでスナップを減じ続けると、2秒後にはスナップは0となり、それ以降は南向きのスナップで進むことになる。ゆえに、「このままいくと南向きのスナップになる」という意味であると言える。ところで、スカラー量であるクラックルの大きさには速度に対する「速さ」のような特別な言い方はなく、「クラックルの大きさ」と呼ぶ。また、単位時間当たりのクラックルの変化量、つまりクラックルを時間で微分したものをポップという。
変位の時間微分量 |