カノープス

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カノープスとは、-0.72等星とりゅうこつ座で最も明るい恒星で、全天でも太陽を除けばシリウスに次いで2番目に明るい。地球から309.8光年の距離にある。F型の主系列星である。本来は白く見える。

見られる場所[編集]

カノープスは赤緯-52°41'44.3810"にあるので、計算上は北緯37°18'15.6190"より北の地点では見えない。しかし、大気差により、実際にはもう少し北まで見ることができる。季節によって異なるが、標高0mでは北緯37°52'辺りまで見られる。南部を除くヨーロッパ中央アジアロシアカナダアメリカ合衆国北部、グリーンランドでは見られないことになる。日本では、北海道北東北の全域、宮城県では丸森町南部を除いたほぼ全域、山形県では小国町飯豊町米沢市のそれぞれ南部を除いたほぼ全域、新潟県新潟市より北の地域、福島県では福島市桑折町国見町伊達市新地町のそれぞれ一部または全部では見られない。ただし、これらの地域でも、標高が高い場所に行けば見られることがある。日本では山形県の月山が限界である。

見られる場所でも、国内では地平線まで開けていないと見られない。また、地平線近くなので夕焼けと同じ原理で赤く、暗く見える。福島市では0.1°未満、東京では2°ほど、那覇市でも11°ほどまでしか昇らない。それゆえに見られる時間も短い。東京では、2月初めの21時頃に南中する。