ウルズラ・フォン・デア・ライエン
ウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライエン(Ursula Gertrud von der Leyen, 旧姓:Albrecht, 1958年10月8日 - )は、ドイツの政治家。ドイツキリスト教民主同盟(CDU)副党首。ドイツ連邦共和国国防相(第3次メルケル内閣、第4次メルケル内閣)。ニーダーザクセン州社会・婦人・家族・保健相、ドイツ連邦共和国家族・高齢者・婦人・青少年相(第1次メルケル内閣)、ドイツ連邦共和国労働・社会相(第2次メルケル内閣)などを歴任した。
来歴[編集]
ベルギーの首都・ブリュッセル出身。父はドイツの州首相を務めた政治家である。ドイツで医師として勤務した後、研究生活を送り、医師資格を持ち、7人の子供を育てた「スーパーママ」として知られている。
2003年、アンゲラ・メルケルが所属する保守政党・キリスト教民主同盟(CDU)の州議会議員となり、政治の舞台に初めて立った。2005年に家庭相、2013年には女性として初の国防相に就任し、メルケル政権においては看板閣僚と評され、欧州諸国の防衛支出に不満を示すアメリカのドナルド・トランプ大統領の姿勢を未熟だと批判した。ところが、ドイツ軍将校が難民受け入れに寛容だったヨアヒム・ガウク元大統領のらの暗殺テロを企てて逮捕されたり、戦車など多数の装備に不具合が見つかるなど防衛相として問題が立て続けに浮上してその管理能力に疑問が持たれ、一時期はメルケル首相の後継者としてまで目されていたが、現在ではその地位も脅かされている。ただ、自らには厳しいようで、平日は国防省内で泊まったりして規律を課しているという。
2019年7月、欧州連合(EU)の行政トップである欧州委員長の後任候補に指名され、ドイツメディアからは「驚きの指名」と報じられている。
著書[編集]
- Ursula von der Leyen, Maria von Welser 共著『Wir müssen unser Land für die Frauen verändern.』
- C. Bertelsmann Verlag|C. Bertelsmann, München März 2007, ISBN 978-3-570-00959-8
- Ursula von der Leyen, Liz Mohn 共著『Familie gewinnt.』
- Bertelsmann-Stiftung, April 2007, ISBN 978-3-89204-927-2
外部リンク[編集]
- 公式ホームページ(ドイツ語)