恋チュン方式
エンペディアにおける記事のスタイルの一種である「恋するフォーチュンクッキー」の記事のような書き方のことを「恋チュン方式(恋するフォーチュンクッキー方式)」という。
概要[編集]
このスタイルは、同じテーマに対して、ネタと真面目な解説を並立させたいときに使われる。
記事の前半で一発ネタを披露してから、長い空白をおいて通常の記事のようなまじめな解説をするという二段構え戦法である。ネタは自己言及ネタが多め。
エンペディアでにおけるこの方式の記事の嚆矢は、「恋するフォーチュンクッキー」の記事ではない。しかし、2022年9月25日、「トーク:恋するフォーチュンクッキー」での議論および投票によって、同記事をこの方式とすることをコミュニティで明確に合議したことに由来して、この方式の記事の代名詞として「恋チュン」が知られている。
このスタイルの派生形として、まじめな解説の部分をサブページ化した「おとわっか方式」がある(詳細は #派生形 を参照)。時に、このような派生した方式までもを包括して、広義の「恋チュン方式」と呼ぶことがある。図解すると次の表のとおりである。
恋チュン方式(広義) | 恋チュン方式(狭義) | |
おとわっか方式 | おとわっか方式Ⅰ型 | |
おとわっか方式Ⅱ型 |
恋チュン方式の記事例[編集]
恋チュン方式(狭義)を採用している記事には、例えば以下のようなものがある。
- 恋するフォーチュンクッキー
- Google (企業)
- 盥回し
- rv/v
- 無期限ブロック
- インド人を右に
- チョンパァ
- 縦読み
- 韓国語
- バーボンハウス
- カニンガムの法則
- オイルマネー
- +cat
- 不適切なページ名
- 500円 (Twitter利用者)
引っ張るほどのネタでもない場合(?)、数行の空白を開けてすぐにネタバラシすることもある(例:ソースロンダリング)。
派生形[編集]
「恋チュン方式」のようにページの冒頭一部のみでは飽き足らず、ページをまるまるネタに費やしたい場合は、「おとわっか」の記事のように真面目な解説をサブページに移すことがある(おとわっか方式)。
この方式の記事を執筆する場合、ページのどこかにサブページへのリンクを貼ったり、数秒待つとサブページに転送されるようにするなど、サブページへのアクセス手段を何らかの方式で確保しておくことを忘れてはならない。あまり分かり易すぎるのもネタ潰しになって相応しくないが、あまり難易度を高くしすぎると、いにしえの個人サイトの隠しページ探しゲームのようになってしまい誰にも読んでもらえなくなるので、ちょうどいい具合を探る必要がある。
かつての腐女子たちが血眼になって個人サイトに隠されたページのリンクを探していたのは、その労力に見合う花園がその先に待ち受けていることを確信していたうえ、当時はインターネット全体に今ほどコンテンツが充実していなかったからである。現代にエンペディアの記事でそんなことをしたところで、行く先はせいぜい他サイトにも溢れかえっているような解説でしかないことは分かり切っているのだから、そこまで必死になって探してくれる人など存在しないことを心得ておかなければならない。
なお、こういうの(冒頭に {{もしかして}} が貼ってある)や、こういうの(冒頭に {{他の用法}} を貼る)は無粋なネタ潰しであり、テンプレートを貼りたければ下の方にこっそり貼るべきである。
ちなみに、エンペディアでは半角スラッシュによるサブページ化を行う設定($wgNamespacesWithSubpages)が標準名前空間でオフになっているので、MediaWikiシステム上のサブページは機能していない[1]。しかしながら、そんなことは承知の上で、それでもサブページ方式が相応しいという意見をもとに、サブページもどきによる分割という方法を採用している[2]。
おとわっか方式の記事例[編集]
おとわっか方式を採用している記事のなかでも、一部の記事は、ネタ記事とサブページの文字列が対応している。たとえば、暗号文を作成するような要領で、記事の主題に応じた特定のパターンによって、まじめな解説の内容を変換してネタ記事で自己言及をしている場合などである[3]。ここでは、これらの類型の記事を特に区別して、これに当てはまらない記事を「おとわっか方式Ⅰ型」、当てはまる記事を「おとわっか方式Ⅱ型」とそれぞれ別に分類して列挙する。
なお「おとわっか方式Ⅱ型」の記事については、水面下で、サブページによる分類ではなく、JavaScriptを利用してひとつの記事内でボタンを押してネタ記述とまじめな解説を切り替えができるようにしてはどうかという提案もされているようだが、賛否が分かれている。
余談だが、「わっふるわっふる」から「トーク:わっふるわっふる」や、「日の丸」から「日章旗」などのように、サブページこそ使っていないものの、トークページや、明らかに同一主題であると分かる別の名前のページを利用して、ネタ記事とまじめな解説記事を棲み分けしている記事がみられる。これらは、ネタ記事から真面目な解説へと閲覧者の導線を送る方法が、サブページを利用した狭義の「おとわっか方式」と類似しており、広義のおとわっか方式と言えるかもしれない。
- おとわっか方式Ⅰ型
- おとわっか → おとわっか/まじめな説明
- タブラ・ラーサ → タブラ・ラーサ/まじめな説明
- 削除 → 削除/まじめな説明
- 404 Not Found → 404 Not Found/まじめな説明
- Ggrks → Ggrks/まじめな説明
- ゆっくり保守チャンネル → ゆっくり保守チャンネル/真面目な説明
- 虚無主義 → 虚無主義/真面目な説明
- クソ記事 → クソ記事/真面目な説明
- コウノトリ → コウノトリ/大人向けの説明
- 山岡さんの鮎 → 山岡さんの鮎/まじめな説明
- 410 Gone → 410 Gone/真面目な説明
- おとわっか方式Ⅱ型
- Base64 → Base64/まじめな説明
- オンドゥル語 → オンドゥル語/日本語の説明
- 誤変換 → 誤変換/日本語の説明
- それどういう意味? → それどういう意味?/まじめな説明
- ぽ (尾丸ポルカ) → ぽ (尾丸ポルカ)/まじめな説明
評価[編集]
このような 恋チュン方式 / おとわっか方式 については、さまざまな意見がある。
- 生真面目百科事典(ウィキペディア)と八百科事典(アンサイクロペディア)の中間に位置するエンペディアならではの記事スタイルである。「謎の百科事典もどき」を実現するため、相克する「ネタ記述」と「真面目な解説」を両立するにはどうすべきか、長年に渡ってエンペディアンたちが試行錯誤してきた一つの成果がこの文化なのではないだろうか。
- いずれの方式だろうが、エンペディアの記事のネタはだいたいスベっていてつまらないと思う。
- おとわっか方式は読者に不親切である。そうするよりほかない特別な事情が無いならば、恋チュン方式で両立することが望ましいのではないだろうか。
- エンペディアの独自スタイルとしてわざわざアピールするほどのことでもない。同じようなスタイルはニコニコ大百科など他の類似サイトでもみられ、発想としてはかなり月並みである。
脚注[編集]
- ↑ 参照:Rest:日記/2016-05#5月22日(日)
- ↑ トーク:オンドゥル語/日本語の説明#他2記事
- ↑ ただし、途中版で初版投稿者の意志を無視した加筆訂正が行われており、すでに対応が崩壊していることも少なくない。あまりに大胆な破壊行為は、日頃の行いによっては「荒らし編集」と認定され差し戻しされることもある(参照:Special:diff/926719)。