コウノトリ/大人向けの説明

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コウノトリの画像

コウノトリCiconia boyciana)は、コウノトリ目コウノトリの鳥類である。鶴と異なり、木に留まることができる。したがって、「松に鶴」というのは実際には「松にコウノトリ」である。「鴻巣」などの地名がある。

説明[編集]

全長110~115センチメートル。翼長58~67センチメートル。翼開長195センチメートル。体重3~5キログラムあるとされている。

生態[編集]

ドジョウナマズカエルヘビ、貝類、昆虫類などを食べる。

ロシア東部や東アジア北部で繁殖し、中国南部で越冬する。

日本のコウノドリ[編集]

日本では、絶滅危惧ⅠA 類とされ、特別天然記念物、国内希少種に指定されている。

絶滅[編集]

かつては、普通に日本中で見ることができていた。

明治時代にコウノドリの狩猟が解禁されて、コウノドリの数が減少した。1930年頃には、兵庫県出石に100羽のみ生存となった。

1921年、出石がコウノドリの繁殖地として、国の天然記念物に指定され、1956年にはコウノドリ自体が天然記念物に指定された。

然し、コウノドリの減少は止まらず、開発や水質汚染、戦時中の木の伐採の影響で、追い討ちをかけることになった。

そして、1971年、コウノドリは絶滅したとされる。

再導入[編集]

1992年から兵庫県は飼育下のコウノドリを繁殖されて、野外に逃がし、脱絶滅を目指した。

だが、老齢化と近親交配により日本のコウノドリは、繁殖することがなかった。

1985年に、ソビエト連邦ハバロフスク市から、6羽のコウノトリを譲り受けた。

1989年、その中の2ペアが人工繁殖に成功した。

1999年、野生復帰の為の研究機関、兵庫県立コウノドリ郷公園が設立。

2005年に、試験放鳥で5羽が野外放鳥された。

試験放鳥は、2010年まで行われ、計17匹がリリースされている。

人間との関係[編集]

名称
コウノドリという和名の歴史仮名は「カウノトリ」で、「カウ」は『鸛』が訛ったとされる。
属名のciconiaは、「コウノドリ」の事で、種小名は標本を提供したR. H. Boyceに由来する。
赤ちゃん
親がよくコウノトリが赤ちゃんを運んできてくれると言っているがそんなの真っ赤な嘘である。

関連項目[編集]