1937年5月11日の水星の太陽面通過

1937年5月11日の水星の太陽面通過（1937ねん5がつ11にちのすいせいのたいようめんつうか）は、地球上を太陽面通過となる北限線が通った。日食と違い、水星や金星、つまり内惑星は地球から遠く離れているので、太陽面通過となる北限線や南限線上に地球上の地点がくるのは珍しい。また、見られる地域でも、水星の一部しか太陽面を通過せず、時間は長くても1時間弱だった。

地域

南大西洋、東南極沿岸の一部、オーストラリア大陸西部、アラビア半島南部、インド洋、南アジア、東南アジア、東アジア南東部で見られた。

日本

日本を太陽面通過になる北限線が通った。夕方に沖ノ鳥島では約23分石垣島では約22分、那覇市や南大東島では約18分、奄美大島では約14分、屋久島で約8分、南硫黄島で約16分、父島で約9分の太陽面通過が見られた。南鳥島では日没後のため見られなかった。鹿児島県南部を除いた本土のほぼ全域でも、北限線より北にあるので見られなかった。佐多岬ではわずか5分の太陽面通過だった。