水星の太陽面通過
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水星の太陽面通過(すいせいのたいようめんつうか)とは、水星が地球と太陽との間に入り、地球から見ると、水星が太陽の上を通過していくようにみえる現象である。
周期[編集]
水星と地球とで軌道の傾きが異なるため、内合のたびに太陽面通過になるわけではない。しかし、水星は金星より太陽に近いところを公転していて、地球にとっての会合周期が短くなり、内合も増えるので、金星の太陽面通過よりは頻繁に起こる。100年に十数回である。
観測[編集]
水星は金星より小さく、太陽面通過時の地球からの距離も遠いので、太陽面通過時、水星の地球からの視直径は約11"にしかならない。このため、日食グラスでの観測は不可能で、適切に減光を行った天体望遠鏡で観測するしかない。それでも、太陽全体が見られるような倍率では水星はほとんど分からない。しかし、正円形なので、黒点と見間違えることはないだろう。