関西国際空港
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関西国際空港(かんさいこくさいくうこう、英:Kansai International Airport)は大阪湾の泉州沖に造られた世界で初めての完全人工島による海上空港である。24時間空港にするために市街地から離れた海上を埋め立てて建設された。
空港コードは「KIX」である。
通称は「関空」(かんくう)である。「関西空港」と呼ばれることもある。
施設諸元[編集]
- 開港日:1994年9月4日
- 敷地面積:
- 1期空港島: 約510 ha
- 2期空港島: 約545 ha(全体計画)
- 滑走路
- A滑走路(第1) 長さ:3,500 m、幅:60m
- B滑走路(第2) 長さ:4,000 m、幅:60m
- 空港連絡橋 :道路・鉄道供用橋:長さ3,750メートル
- 航空機発着回数(回): 188,2768 [1]
- 航空旅客数(千人): 28,804
- 航空貨物量(t): 851,559
沿革[編集]
- 1963年、「大阪国際空港拡張整備と第2国際空港建設」計画が閣議了承
- 1974年8月、航空審議会が運輸大臣に「規模及び位置」で「泉州沖が最適」を答申。
- 1984年10月、関西国際空港株式会社設立
- 1985年12月10日、関西国際空港関連施設整備大綱を関係閣僚会議で決定[2]
- 1986年1月、運輸省、関西国際空港の設置を許可。
- 1986年4月、大阪府漁連と漁業補償契約調印(以後、同年11月までに兵庫県漁連・和歌山県漁連、泉佐野漁協と調印)
- 1987年1月、大阪府知事より、関西国際空港建設事業に係る公有水面埋立を免許を取得
- 1988年12月、空港島護岸概成、埋立工事着工
- 1991年12月、空港島造成工事完了
- 1993年12月、空港基本施設(滑定路、誘導路、エプロン)完成
- 1994年3月、空港連絡橋完成、
- 1994年6月、旅客夕一ミナルビル完成、
- 1994年9月4日、関西国際空港開港[3]
- 2000年1月、開港以来の航空旅客数が1億人を突破
- 2001年11月、2期空港島護岸概成、埋立工事着工
- 2005年10月、第2滑走路の用地完成及び工事着工
- 2007年8月2日、第2滑走路オープン
- 2008年8月、第1滑走路の全面改修(嵩上げ工事)が完了
- 2012年7月、関西国際空港と大阪国際空港が経営統合
- 2017年1月、第2ターミナルビル(国際線)共用開始
- 2018年
20世紀の10大土木事業[編集]
関西国際空港は、米国土木学会が選ぶ“20世紀を代表する十大土木事業”の1つとして、パナマ運河やエンパイアステートビルと並び選ばれた[4]。
- 「水路交通」:パナマ運河 全長80km(パナマ共和国)
- 「空港の設計・開発」:関西国際空港(日本)
- 「鉄道」:英仏海峡トンネル (全長50.5km、海底部37.9km)(英国・フランス)
- 「ダム」:フーバーダム (アリゾナ・ネバダ州、貯水量400億トン)(米国)
- 「道路」:州間高速道路(米国)
- 「長大橋」:ゴールデンゲートブリッジ (全長2790m)(米国)
- 「高層ビル」:エンパイアステートビル (米国)
- 「下水道」:シカゴ下水道(米国)
- 「上水道」:カリフォルニア上水プロジェクト(米国)
- 「廃棄物処理システム」:未定
交通アクセス[編集]
鉄道[編集]
海上橋を通過する関係上、風速30メートル以上の強風が吹くと列車の運転が見合わせとなる。
路線バス[編集]
近畿圏一円へリムジンバスが設定されている。運行事業者は関西空港交通を中心とする近畿圏の主要な路線バス事業者。
タクシー[編集]
一部の事業者が空港と指定の区域内の間で定額運賃による送迎を実施している。
また大阪府・和歌山県の一部タクシー事業者が専用デザインの行灯を装着した空港専用車両を空港内に常駐させている。
自動車[編集]
臨時駐車場含めて7箇所の駐車場が空港島内にある。
空港へつながる関空連絡橋は有料道路であり、本州から来て空港島に入ったところにある料金所で往復分の料金を支払う。