パナマ運河
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パナマ運河(パナマうんが)とは、大西洋と太平洋を繋ぐ運河である。
概要[編集]
通過に際し、3つの閘門を使って海との高低差を解決する閘門式運河である。
太平洋と大西洋はパナマ地峡によって分断されており、船舶が行き来するには、マゼラン海峡を大迂回する必要があった。この問題を解決するために作られた運河であり、19世紀末にスエズ運河株式会社が工事着手したが、風土病が蔓延して断念。その後、アメリカが工事に乗り出し、当時パナマ市を領有していたコロンビア政府に許可を求めたがコロンビアは拒否し、パナマ共和国を独立させ、運河予定地をアメリカの租借地として1914年に開通した。
以降、運河地帯はアメリカが運営していたが、1999年12月31日にパナマに返還され、現在はパナマ運河庁が運河を運営する。
問題点[編集]
パナマ運河は前述のように閘門式運河であり、水面管理が必要であり、航行も待ち時間が生じる。加えて、昨今は森林伐採の副影響でガトゥン湖で水面が干上がり寸前になることが生じている。
そのため、パナマ運河に並行するルート(第2パナマ運河)や北隣のニカラグアで非閘門式運河が構想されているが、資金調達の目処が経たず一旦断念するなど難航している。