金上氏

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金上氏(かながみし)は、日本氏族武家である。蘆名氏の重臣で同家の執権と称された金上盛備が著名である。

概要[編集]

陸奥国会津に勢力を振るった戦国大名蘆名氏の一族で、本貫は陸奥国河沼郡金上(現在の福島県河沼郡会津坂下町)である。蘆名氏が全盛期を迎えた蘆名盛氏の時代に同家の執権として盛備が現れ、盛氏を支えて天正6年(1578年)の御館の乱では上杉景虎に属して参戦した。盛氏の没後も蘆名家に仕え、天正14年(1586年)に蘆名家で継嗣問題が起きると常陸国佐竹義重の次男・蘆名盛重を擁立し、蘆名家の全権をほぼ掌握した。しかし、蘆名家の分裂を決定的にしてしまい、天正17年(1589年)に伊達政宗との摺上原の戦いで蘆名軍が大敗を喫した際、盛備は伊達軍に最後まで戦って戦死し、その忠烈な死は大いに賞賛された[1]

蘆名家滅亡後、金上一族は伊達氏に仕え、江戸時代には仙台藩となった[1]

系図[編集]

佐原義連
盛連
猪苗代経連北田広盛藤倉盛義蘆名光盛三浦盛時新宮時連
盛経
(時盛)
金上盛弘1七宮盛種
盛仁2
政茂3小田切政基
祐道4
国村5
盛泰6
盛尹7
時敏8
親玄9
盛頼10
盛姿11
盛勝12
貞直13
盛信14
盛備15
盛実16胤玄備秀矢島盛政利房
勘三郎17
又兵衛18
盛久19
盛定20
盛良21
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盛広22盛倫萱場盛次

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. a b 森岡「47都道府県・戦国大名百科」P41

参考文献[編集]