芸予地震

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芸予地震(げいよじしん)とは、平成13年(2001年3月24日安芸灘玄界灘を震源地として発生した地震のことである。被害は死者2名、重軽傷者288名である。マグニチュードは6.7。芸予とは広島県西部を旧国名では安芸国愛媛県伊予国といい、この地域にまたがって発生した地震であることから、芸予地震といわれている。

概要[編集]

瀬戸内海方面は日本においては比較的に地震の少ない地域である。過去に記録がある限りで大地震が発生したのは慶安2年(1649年)、貞享3年(1686年)、安政4年(1857年)、明治38年(1905年)、昭和24年(1949年)の5回である。そして、平成13年に起きた地震とほぼ同地域で発生している地震が明治38年のものであり、これも芸予地震といわれている。なお、100年近い地震空白期間中があったため、一応の研究は進められていたとされている。

ただ、このように瀬戸内海方面は過去100年間にわたり、また他の地域に比べて大地震が少ないため、行政や住民の防災意識は決して高くない。平成13年の芸予地震の後に行なわれたアンケート調査では、半数以上の住民が過去の芸予地震の存在を知らなかった、と答えているという[1]。なお、日本政府マグニチュード7.4の地震が今後30年以内に約40パーセントの確率で発生すると発表した。

なお、明治38年の芸予地震からほぼ100年後にあたり、それが大まかな芸予地震の周期であるとする説も浮上している。

脚注[編集]

  1. ただし、1905年の芸予地震経験者が生きていたとしても96歳である。

外部リンク[編集]