男の娘
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男の娘(おとこのこ)とは、「男の子」の「子」の字を無理矢理「娘」と入れ換えて作った単語。発音は「男の子」と同じなのたが、「男の子」と言ったのか「男の娘」と言ったのかは、その場の空気を読んでお察しください。たまにお堅い文章の中に変換ミスとみられる「男の娘」が含まれていることもあるが、そう変換されてしまう理由もお察しください。
どのような少年が男の娘なのか[編集]
- 女の子のように可愛らしい顔の少年。
- 女性用のアクセサリーを付けている少年。
- 女性が好む色やデザインのバッグを持ち歩く少年。
- 女性のような髪型の少年。
- 化粧をする少年。
- 女性用の服や靴を愛用する少年。
女装キャラクター[編集]
- まこと(『先輩はおとこのこ』2024年)- 高校2年。高校では女子の制服を着ている。
- ひばりくん(『ストップ!! ひばりくん!』1981年~2010年)- 家でも女の格好をしている。ホットパンツで脚を出し、晴れた日にピカピカの赤い長靴を履いている[1]。
女装文学・漫画・実写など[編集]
- 『とりかへばや物語』(1180年頃) - 男の娘創作作品では日本最古の物語。平安時代の宮廷を舞台に、性別を偽った姉弟が殿上・出仕して、様々な事件に巻き込まれる。
- 『南総里見八犬伝』(1814年-1842年) - 作:曲亭馬琴。主要登場人物の『智』の珠の持ち主・犬坂毛野は女装で育てられ、旦開野(あさけの)とも名乗る。女性とも見紛う美貌の持ち主で、女田楽師、旦開野として主要人物の犬田小文吾(『悌』の珠の主)に結婚を申し込んだことがあり、小文吾は女性であることを疑わずに承諾している。『孝』の珠の持ち主・犬塚信乃は女装で育てられ、女の名前だが浜路という許嫁がいる。派生作品(山手樹一郎「新編八犬伝」、山田風太郎「忍法八犬伝」など)では、毛野や信乃が物語の最後まで、女装姿のまま女に惚れられる作品がある。
- 『白縫譚』(1849年) - 柳下亭種員ら3名の合作による。書名は「不知火物語」「白縫物語」とも記す。大友家再興を誓う若菜姫は、男装して人々の目を眩まし、奸臣から主家を守ろうとする家老の息子が、女装して千種と名乗り活躍する。全90編にも及ぶ伝奇長篇。泉鏡花や江戸川乱歩が賞賛した。
- 『プリンセス・プリンセス』(2002年) - つだみきよ作。「姫」と呼ばれる女装男子が多く登場する。
- 『プリンス プリンス』(2015年)「コミック百合姫」連載 一迅社 - あおと響作。男装女子や男の娘も複数いる桃百合学園。二人の男装王子・伊吹カオルと柊詩音、学園の王女・神楽崎蘭子。さらにツインテールの男の娘で「姫」と呼ばれる・ナァナが繰り広げる学園ラブバトル。百合漫画誌での「男の娘」作品。
- 『パール王国物語 プリンス・プリンセス』(2016年) - 田伊りょうき作。パール王国には双子の姫と王子がいる。カッコいいサン王子と可愛いレナ姫。しかし二人にはある秘密があった。
- 『ざ・ちぇんじ!』(1983年-1985年) コバルト文庫(集英社) - 作:氷室冴子。平安期の『とりかへばや物語』を下敷きにした男女逆転小説。母の意思で女として育った女装の主人公・綺羅姫(姉の綺羅君は逆に男装している)は、姉の元服にあわせて、女として裳着を終え尚侍として宮廷に入る。女東宮の相手をしてるうちに恋心を抱くようになり、女の姿のまま愛の告白をする。
- 『Vシリーズ』(1999年-2002年) - 作:森博嗣。主要人物の小鳥遊練無(たかなし ねりな)は常に女装して生活している。第一長編「黒猫の三角」はテレビドラマ化された。
似て非なる用語[編集]
類似語[編集]
- ニューハーフ - 80年代の松原留美子が元祖。性転換手術無しの美人。
- ミスターレディ - バブル期の女装男子。TOKIOやタモリ司会のバラエティ番組などによく登場した。今はあまり使わなくなっている。
- 百合男子 - 恋愛対象が女性の女装レズビアン。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 『コンプリート・エディション』カバーイラスト