新開氏
ナビゲーションに移動
検索に移動
新開氏(しんかいし)とは、日本の氏族で武家である。阿波国の新開氏が著名である。
概要[編集]
新開の姓は、「新」しく「開」墾した土地という意味を由来とするとされ、各地にその由来から存在する姓である。現在では西日本、特に徳島県、香川県、広島県、福岡県に多く見られる姓である[1][2]。
阿波新開氏[編集]
武蔵国大里郡(現在の埼玉県)を発祥とする一族で、南北朝時代の至徳年間(1384年から1387年)に新開真行が阿波国の守護大名であった細川頼之に従って阿波国に下り、牛岐城(現在の阿南市富岡町)を居城としたのが、阿波新開氏の起源である。戦国時代には阿波国南部の有力国衆として力を振るったが、天正10年(1582年)に四国制圧を目指す土佐国の長宗我部元親の攻撃を受けて新開道善が謀殺されたため、滅亡した[1][2]。
相模新開氏[編集]
藤原北家の流れを汲む糟屋氏の一族で、新開義久が糟屋荘内に新田を開発した際に姓を新開と改姓したという。『吾妻鏡』には新開次郎泰重の記録がある[2]。
豊前新開氏[編集]
豊前国宇佐郡野麻郷新開(現在の大分県)を発祥とする一族で、歴代は三女神社の神職を務めた[2]。