分校

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分校(ぶんこう)とは、本校から離れた場所に設置される学校である。対義語は独立校

概要[編集]

古い呼び方では分教場というものもある。小学校中学校高等学校において、広大な通学区域に対して道路狭隘など交通網が貧弱で、本校まで通うことが困難な遠隔地に設置されるものが多く、その性質上、地方の中山間地域に多い施設である。児童生徒数や高校志願者数の増加が見込めずに、本校から分校化するケースや交通網が確保されている地域への越境通学も少なくない。

他には、長期にわたって入院している子供が多数いる小児科病棟を抱える大病院の中に設置される院内学級、更生施設の中に設置されて受刑者を対象とするもの、豪雪地帯で冬期の通学が困難と予想される地域に冬期のみ開校する冬季分校、都市部において子供の数が多すぎて本校のキャパシティをオーバーする場合など、分校設置の理由は様々である。なおキャパシティオーバーによる分校は後に独立校へ昇格する事例が大半である。

現状[編集]

交通困難に伴うものや冬季分校は、道路整備の進展、除雪体制の充実や地方の少子化・過疎化によって数を減らし、冬季分校に至っては2003年の段階で全国にわずか3校のみ、その後全て閉校したという[1]

児童生徒が少なくなると学校設置者の負担も増すためにやむなく廃校の判断を下す所もあるが、山村留学の受け入れや少人数であることを活かした充実の個別指導を生徒集めに役立てている所もある。

本校との違い[編集]

分校と本校の違いには以下のような事柄がある

  • 分校には校長がおらず、校長のポジションに分校主任/主事がいる。大規模分校では、教頭格の分校主事や副校長制度創設後は分校担当の副校長がいる場合もある。校長の決裁が必要な議決や校長名で発行する文書は主任が決裁を出したり、主任名義で文書を発行したりすることは出来ない。
    • 校長決裁の必要な議決や校長名で発行する文書は本校にいる校長が決裁を行う。
  • 分校の規模は小学校で5学級以下、中学校で2学級以下が原則。高校は各都道府県で異なるが、概ね3学級が多い。

脚注[編集]

関連項目[編集]