帆船

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帆船 (はんせん)とは、マストをかけ、これにを受けてその揚力推力に変えて航行するのことである。

概要[編集]

蒸気機関が発明されるまで世界中で活躍した。帆の張り方も様々で風上に向かってジグザグで進行出来るようにもなっていた。機帆船が登場しても、カティーサークのような高速船が建造されたが、20世紀に入ると大型帆船の建造はされなくなり、エンジンを搭載した機帆船の登場によって純粋な帆船はヨットのようなレース船のみとなった。

特徴[編集]

によって航行するので燃料費はかからず、エンジン故障の心配をしなくて良いといった長所を持つ反面、帆の操作に熟練と人件費がかかる、逆風だと熟練した間切りが必要、無風状態では動けないので到着日数がかかるという短所もある。

帆の材質[編集]

綿を織り込んだ帆布が一般的だが、アジアの一部ではを使ったものがあった。

帆の張り方[編集]

マストに支柱を張り、その支柱に帆の一端を張る横帆とマストに直接帆の一端を張り、ロープで後方に張る縦帆がある。横帆は高速を出せるが、縦帆はタッキングに強い特徴がある。明治時代以降、和船に縦帆であるジブ、スパンカーを設置したのはこのような理由である。

帆走[編集]

帆船は進行方向と並行に逆向きのを受けると航行はできない。しかし、右前方、あるいは左前方から風を受けると之の字、つまり、ジグザグ航行することはできる。これを間切り (タッキング)という。

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進路を北にとりたい船が北からの風を受けたとき、舵を大きく右に切って進路を西北西にとり、舵を戻して帆は北北西に向ける。すると北からの風を受けた帆は揚力を受けて船は西北西に進む。ある程度進むと舵を右に大きく切って船は北に向かい、帆は風に垂直に当たるが、船は惰性で東北東に進路を取る。

関連項目[編集]

参考文献[編集]