蒸気機関
ナビゲーションに移動
検索に移動
蒸気機関 (じょうききかん)とは、シリンダー内のピストンの往復作用で運動エネルギーを取り出す外燃機関の一種。
概要[編集]
人類が始めて手にした熱機関で、それまでは人力、動物、あるいは水車や風車に比べて大きなエネルギーを容易に取り出すことができた。
トーマス・ニューコメンが実質の発明者であるが、水噴射が必要など熱効率が悪かったためジェームズ・ワットが復水器を設けた改良を行い、ワット特許が切れた後にワットの蒸気機関が普及した。
蒸気機関は当初水汲みや鉱山からの鉱石搬出に用いられたが、後にクランクや歯車で回転運動を得ることに成功し、工場の機械駆動に応用されて多くの製品を安く、早く製造することができるようになり、汽船や蒸気機関車の登場によってそれらの製品を遠くに安く輸送することができるようになり、産業革命が起きた[注 1]。