布施村 (島根県隠岐郡)
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布施村(ふせむら)は、かつて島根県隠岐郡に存在した村である。現在は隠岐の島町の一部となって消滅している。
概要[編集]
島後の北東部にある小さな村で、明治37年(1904年)4月に卯敷村・布施村・飯美村の3村が合併して新たな布施村が誕生した。
西の西郷町との境には隠岐の最高峰である大満寺山をはじめとした鷲ヶ峰・葛尾山など500メートル級の山がそびえており、東は日本海に面して海岸線は屈曲になっている。地形は急峻で平地はほとんどなく、卯敷川・春日川・飯美川などが急流になって村域を貫き、日本海に注いでいる。
この村のおよそ95パーセントを林野が占めており、大満寺山・鷲ヶ峰にはおよそ10平方キロ、村域の65パーセント近くを占める大村有林がある。江戸時代中期の安永2年(1773年)の松江大橋架橋の際には、ここのカツラやスギ材が使用されたほど、昔から林業が盛んに行なわれていた地域である。観光資源にも恵まれており、数軒の旅館やユースホステル、村営の国民保養センターなどがある。
平成16年(2004年)10月1日、西郷町・五箇村・都万村と合併して隠岐の島町が発足し、布施村は廃止された。