西郷町 (島根県)

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西郷町(さいごうちょう)は、かつて島根県隠岐郡に存在したである。現在では隠岐の島町の一部となって消滅している。

概要[編集]

隠岐諸島最大の島である島後の南東部に存在した町のことである。昭和29年(1954年7月に旧西郷町と東郷村中条村磯村と合併して新しい西郷町として発足し、昭和35年(1960年)に中村を編入した。

隠岐諸島では最も広い町であり、島の政治経済文化の中心地となっており、島根県隠岐合同庁舎が置かれている。南部の西郷湾に面した町の中心地である西郷には八尾川の河口に開けた港町である。西郷港は天然の良港で、古くから日本海の風待港や避難港となっていた。近世においては西廻り航路の寄港地として発達した。これにより漁業商業が栄え、現在も島にもたらされる物資の大半は西郷港に陸揚げされており、港を中心とした一帯に商店街も存在する。

この町の南にある西郷湾に面した飯山に町の数少ない資源である珪藻土を産しているが、主な産業は漁業であり、イカなどの漁獲が盛んに行なわれている。特に西郷産のスルメは隠岐の特産物の一つとして数えられている。農業の中心は稲作であるが、や果樹栽培も盛んに行なわれている。しかし農業・漁業などの第1次産業の衰退は著しく、第3次産業の勢いが増している。

島後の海岸全域には大山隠岐国立公園に指定されて史跡や文化財も多く、隠岐観光の中心地となっている。町域の南部には隠岐空港も存在し、大阪米子などと結ばれており、多数の旅館民宿も存在する。

平成16年(2004年10月1日布施村五箇村都万村と合併して隠岐の島町が発足し、西郷町は廃止された。

西郷町の主要施設[編集]

西郷町の特産品[編集]

人口・面積[編集]

  • 人口は1万3531人[1]
  • 面積は122.31平方キロメートル[1]

脚注[編集]

  1. a b 平成9年度版『全国市町村要覧』