岩佐茂
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岩佐 茂(いわさ しげる、1946年 - )は、哲学者。一橋大学名誉教授。社会哲学、ヘーゲルとマルクス、環境思想などを研究している[1]。
経歴[編集]
北海道旭川市出身[2]。1969年3月北海道教育大学旭川分校卒業。1973年3月北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。同年4月同文学部助手。1977年10月北見工業大学講師、1979年4月同助教授。1984年9月一橋大学社会学部助教授、1989年2月同教授。1996年5月一橋大学言語社会研究科教授、2000年4月同大学社会学研究科教授[1]。2010年3月定年退職[2]。
1989年5月~1991年5月日本科学者会議東京支部事務局長、2000年7月~2002年7月日本科学者会議事務局長。2020年6月労働者教育協会常任理事[2]。東京唯物論研究会(東京唯研)会員[3]。マルクス研究会共同代表[4]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『唯物論と科学的精神――『唯物論と経験批判論』の世界』(白石書店、1983年)
- 『人間の生と唯物史観』(青木書店[青木教養選書]、1988年)
- 『環境の思想――エコロジーとマルクス主義の接点』(創風社、1994年)
- 『環境保護の思想』(旬報社、2007年)
- 『生活から問う科学・技術――疎外された工業化からもう一つの工業化へ』(東洋書店[科学と人間シリーズ]、2015年/科学と人間シリーズ・執筆チーム[科学と人間シリーズ]、発売:リーダーズノート、2015年)
- 『マルクスの生活者の思想とアソシエーション』(桜井書店、2024年)
共著[編集]
- 『哲学のリアリティ――カント・ヘーゲル・マルクス』(島崎隆、種村完司、尾関周二、高田純共著、有斐閣[有斐閣双書]、1986年)
- 『脱原発と工業文明の岐路』(高田純共著、大月書店、2012年)
- 『グレタさんの訴えと水害列島日本』(岩渕孝、宮崎紗矢香共著、学習の友社、2020年)
- 『原発汚染水はどこへ――海洋放出の危険性を問う』(中山一夫、西尾正道共著、学習の友社、2022年)
編著[編集]
- 『ヘーゲル用語事典』(高田純、島崎隆共編、未來社、1991年)
- 『『ドイツ・イデオロギー』の射程』(渡辺憲正、小林一穂共編著、創風社、1992年)
- 『環境思想の研究――日本と中国で環境問題を考える』(劉大椿共編、創風社、1998年)
- 『精神の哲学者 ヘーゲル』(島崎隆共編著、創風社、2003年)
- 『環境リテラシー――市民と教師の環境読本』(稲生勝、大日方聰夫、吉埜和雄共編、リベルタ出版、2003年、第2版2009年)
- 『グローバリゼーションの哲学』(劉奔(原博昭)共編著、創風社、2006年)
- 『環境問題と環境思想』(編著、創風社、2008年)
- 『マルクスの構想力――疎外論の射程』(編著、社会評論社、2010年)
- 『戦後マルクス主義の思想――論争史と現代的意義』(島崎隆、渡辺憲正共編著、社会評論社、2013年)
- 『21世紀の思想的課題――転換期の価値意識』(金泰明共編、国際書院[アジア太平洋研究センター叢書]、2013年)
- 『マルクスとエコロジー――資本主義批判としての物質代謝論』(佐々木隆治共編著、堀之内出版[nyx叢書]、2016年)
分担執筆[編集]
- 岩崎允胤編『実践的唯物論の方法と視角 上 科学の方法と社会認識』(汐文社、1979年)
- 岩崎允胤編著『現代の倫理――平和と民主主義のために』(白石書店、1985年)
- 岩崎允胤、鯵坂真編『西洋哲学史概説』(有斐閣[有斐閣大学双書]、1986年)
- 岩崎允胤編著『核廃絶への輪づくりへ――人間の理性と良心に訴える』(白石書店、1987年)
- 東京唯物論研究会編『現代社会とマルクス主義の自己診断』(梓出版社、1987年)
- 大阪経済法科大学哲学研究室、北京大学哲学系編『現代における唯物弁証法――日中唯物弁証法シンポジウム論文集』(大阪経済法科大学出版部、1989年)
- 岩崎允胤、鯵坂真編『現代哲学概論』(青木書店、1990年)
- 仲本章夫編著『認識・知識・意識――現代的到達点を探る』(創風社、1992年)
- 大阪経済法科大学哲学研究室、北京大学哲学系編『現代社会と唯物弁証法――第二回日中唯物弁証法シンポジウム論文集』(大阪経済法科大学出版部、1993年)
- 尾関周二編『環境哲学の探求』(大月書店、1996年)
- 岩崎允胤編著『哲学的価値論――日本・中国・旧ソ連での論究』(大阪経済法科大学出版部、1999年)
- 大阪経済法科大学、北京大学哲学系編『世紀の交における哲学思考』(大阪経済法科大学出版部、1999年)
- 仲本章夫編著『現代哲学のトポス――世紀末・自然科学・環境』(創風社、2000年)
- 日本環境学会編集委員会編『新・環境科学への扉』(有斐閣[有斐閣コンパクト]、2001年)
- 尾関周二編『エコフィロソフィーの現在――自然と人間の対立をこえて』(大月書店、2001年)
- 尾関周二、亀山純生、武田一博編著『環境思想キーワード』(青木書店、2005年)
- 山田敬男、牧野広義編著『エンゲルスから学ぶ科学的社会主義』(学習の友社、2020年)