太山寺 (松山市)

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太山寺(たいさんじ)とは、現在の愛媛県松山市太山寺町1730に存在する寺院である。四国八十八箇所の第52番札所。正式な名は瀧雲山太山寺(りゅううんざんたいさんじ)。院号は護持院(ごじいん)。宗派は真言宗智山派。御詠歌は「太山へ登れば汗の出でけれど、後の世思えば何の苦もなし」。真言は「オン、マカ、キャロニキャ、ソワカ」。

概要[編集]

用明天皇2年(586年)に真野長者斎灘で海難に遭い、観音菩薩に祈願したところ、瀧雲山の頂に五彩の光と十一面観音が現れると同時に嵐が静まったので、長者は瀧雲山に恩を返すために寺院を建立した。これが太山寺の起源と伝えられ、真野長者は本堂左手奥の真野長者堂に現在も祀られている。

その後、聖武天皇勅願により、行基が十一面観音を刻んで安置し、さらに太山寺の寺号をこの時に賜ったと言われる。歴代天皇の手厚い帰依を受けて繁栄し、平安時代後期の鳥羽天皇の時代には七堂伽藍が甍を連ねた。

二王門は国の重要文化財に指定されており、参道の奥に建つ美しい本堂鎌倉時代後期の嘉元3年(1305年)に建立され、国宝に指定されている。昭和27年(1952年)に解体修理が行なわれたが、その際に本堂の内陣から年代を記した銘が現れて話題になったことがある。

太山寺は松山市の北西にある標高172メートルの経が森にあり、眼下には松山市の海の玄関である松山観光港夏目漱石小説坊ちゃんに出てくる四十島などを見ることができる。

アクセス[編集]

  • JR予讃線和気駅から距離で2キロ。徒歩で30分、自動車で10分。
    • 宿泊施設や宿坊は無い(電話番号は089 - 978 - 0329)。

外部リンク[編集]