大学予科
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大学予科(だいがくよか)とは、は1947年3月以前の旧学制下で存在した大学の予備教育課程。
概要[編集]
1918年の大学令発布に伴い、旧制高等学校の大学予科が高等科に改められたのを機に制度化した。大学本科を受講する予備教育として教養教育を実施し、文科、理科どちらかのみの設置も可能だった。
昨今の附属高校と似て、大学が定員を充足させるために設置した。そのため、大学予科は私立大学への設置が中心で、帝大は北海道、台北、京城しか設置されず、官公立単科大学も六医大、二文理科大、東工大には設置されなかった。
入学資格と修業年限は帝大を含む官公立は、旧制中学校4年修了(4修)での3年制だったが、私立は4修後の3年制と旧制中学校卒業での2年制が併存していた。
戦後の1948年に新制高校が発足したが、旧制4修・卒業者を対象に募集を続け、翌1949年に募集停止となり[注 1]、その後に制度として廃止された。学制改革で大学教養教育に転換されたが、早稲田大学高等学院のように単独で新制高等学校に転換した学校もある。
注[編集]
- ↑ 一部の私立歯科大学では、暫定的に1951年3月まで旧制の大学予科が残された。