外来種と考えられていた生物一覧

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一覧[編集]

以前は北海道から持ち込まれた外来種とされていたものの、形状差が存在することが分かり[1]、遺伝子的な差も見つかった事で在来種であるとわかった[2]
かつては、コイはユーラシア大陸から持ち込まれた外来種とされていた。
近年に入ってから、化石の発見や遺伝子的な研究が進んだ事で、日本のコイは外来種のヤマトゴイと在来種のノゴイが存在することが明らかとなった。
尚、日本の国魚である「錦鯉」は外来種のヤマトゴイを改良した品種である[3]
日本のスッポンは外来種であるとする意見も存在したが、近年の研究で日本のスッポンは在来種とされる。
然しながら、外来種のチュウゴクスッポンと交雑してしまい、遺伝子撹乱が起きている。

外来種と勘違いされる生物[編集]

シュレーゲルアオガエル
名前から外来種と勘違いされる場合がある。
「シュレーゲル」はオランダの動物学者、ヘルマン・シュレーゲルへの献名である。
ヒト
よく「ヒトも外来種」とSNS等で言われることがあるが、外来種の定義は「生息地外に人為的に放流された生物」であり、人間は外来種では無い。
茶色いザリガニ
日本にいるザリガニは、在来種のニホンザリガニ1種のみで、外来種のザリガニはアメリカザリガニウチダザリガニの2種、計3種がいて、どの種も茶色い。
アメリカザリガニは赤いイメージがあるが、それは成体の話であり、幼体は茶色である。
見分け方はザリガニ#日本のザリガニにあるのでそちらを参照にされたい。

出典[編集]

  1. 大八木 昭「エゾホトケの青森県下北半島における分布と北海道産との形態比較」、『青森自然誌研究』第18巻、2013年、 61-67頁。
  2. Akira, Ooyagi; Daniel F., Mokodongan; Javier, Montenegro; Ixchel F., Mandagi; Noriyuki Koizumi; Yoshiyasu Machida; Nobuyuki Inomata; Sergey V., Shedko et al. (2018). “Phylogeography of the eight-barbel loach Lefua nikkonis (Cypriniformes: Nemacheilidae): how important were straits in northern Japan as biogeographical barriers?”. Ichthyological research 65: 115-126. doi:10.1007/s10228-017-0597-0. 
  3. 樋口正仁「ミトコンドリア DNA 調節領域の塩基配列からみたニシキゴイの遺伝的変異とその起源」、『水生動物』第2023巻、2023年、 AA2023-18、 doi:10.34394/aquaticanimals.2023.0_AA2023-18

関連項目[編集]